クラウド版を使用する前に
本マニュアルは、オンプレミス版Universal Connect/Xのマニュアルを元に作成されていますが、オンプレミス版とクラウド版では動作などが一部異なります。
本ページでは、オンプレミス版とクラウド版の差異と、本マニュアル内の該当箇所について説明しています。
セットアップ
メール送信
様式ファイル
出力する帳票
シナリオによる操作体験
動作環境が異なる
クラウド版の動作環境は、次のWebサイトを参照してください。
https://cs.wingarc.com/ja/system_requirement/000007163?brand=svfc
製品メディアが不要
インストーラーはダウンロードで入手するため、製品メディアが不要です。
2-2-1 インストール(Windows版)> インストールとアクティベーション > インストール
製品メディアの挿入は不要です。
ダウンロードしたインストーラーを起動してください。
UCXSingleの各モジュールは、ダウンロードしたインストーラー内の「UCX_Singles」フォルダーに格納されています。
SVF実行部が不要
SVF Cloudとの接続専用のため、SVF実行部が不要です。SVF Cloudにのみ接続できます。
出力先に指定するプリンターは、SVF環境設定(SVF実行部)ではなく、SVF Cloud Managerで登録します。
2-2-1 インストール(Windows版) > インストールとアクティベーション > インストール
インストールする環境に、SVF実行部は不要です。
また、デフォルトのインストール先は「C:\SVFJP」で、任意のフォルダーに変更できます。
アクティベーションが不要
インストール後のアクティベーション、アンインストール時のアクティベーションの解除は不要です。
2-2-1 インストール(Windows版) > インストールとアクティベーション > アクティベーション
アクティベーションは不要のため、[ライセンスマネージャー]は起動しません。
2-2-1 インストール(Windows版) > 動作設定の起動
アクティベーションは不要のため、インストールとサーバーの起動が完了したら、Universal Connect/Xを使用できます。
ただし、サーバーは手動起動が必要です。詳細は「サーバーとサービスの手動起動が必要」を参照してください。
アクティベーションは不要です。
2-2-3 サーバーの起動と停止(Windows版) > サーバーの起動
アクティベーションは不要です。
ただし、サーバーは手動起動が必要です。詳細は「サーバーとサービスの手動起動が必要」を参照してください。
2-2-4 アンインストール(Windows版) > アンインストールの手順
アクティベーションの解除は不要です。
サーバーとサービスの手動起動が必要
インストール後にサーバーとサービスが自動起動しないため、「SVFWebService」と「UCX Server Service」を手動起動する必要があります。
2-2-1 インストール(Windows版) > サーバーの起動
インストール後、サーバーとサービスは自動起動しません。
「2-2-3 サーバーの起動と停止(Windows版)」を参照して、「SVFWebService」と「UCX Server Service」を手動起動してください。
「SVFWebService」と「UCX Server Service」の2つのサービスが登録されます。
SMTP認証の方式を選択できる
本機能は、Universal Connect/X Ver. 9.2.8.10以降で使用できます。
メールサーバーに接続する際の認証方式を、「Basic」または「OAuth2.0」から選択できます。
参考
OAuth2.0を使用する場合は、「付録4 Universal Connect/XでOAuth2.0を利用するための準備」の内容を実施しておく必要があります。動作設定での設定に必要な情報もあるため、あらかじめ実施しておくことを推奨します。
4-3-6 [メール設定]の操作と設定 > [メール設定]の操作と設定 メールサーバー(2) > [SMTP 認証を使う]
設定項目は次のとおりです。
項目
説明
認証方式
メールサーバーに接続するときの認証方式を、次の中から指定します。
Basic
ユーザー名とパスワードで認証します。
OAuth2.0
OAuthを利用します。「Exchange Online(smtp.office365.com)」に対応しています。
参考
動作設定のSMTP サーバーの[サーバー]に「smtp.office365.com」を指定する必要があります。
保護された接続(SSL)を使う
[認証方式]で「Basic」を指定した場合に指定します。
SMTPS(SMTP over SSL)による暗号化を使用する場合にチェックボックスをオンにします。チェックボックスをオフにすると、平文の通信を途中から暗号化通信に切り替えられるようにSTARTTLSで接続を試みます。
SMTPサーバーの[ポート番号]が「465」以外の場合、クリックするとメッセージ画面が表示されます。[OK]をクリックするとSMTPサーバーの[ポート番号]にSMTPポート番号のデフォルト値(465)が上書きされます。
SMTPサーバーの認証時の通信にSSLを使用する場合に指定します。SMTP認証時に有効です。
ユーザー名
認証に使用するユーザー名を指定します。
パスワード
[認証方式]で「Basic」を指定した場合に指定します。
認証に使用するパスワードを指定します。
クライアントID
[認証方式]で「OAuth2.0」を指定した場合に指定します。
「付録4 Universal Connect/XでOAuth2.0を利用するための準備」の「Microsoft AzureにUniversal Connect/Xを登録」で追加したアプリケーションの[アプリケーション(クライアント)ID]の値を入力します。
クライアントシークレット
[認証方式]で「OAuth2.0」を指定した場合に指定します。
「付録4 Universal Connect/XでOAuth2.0を利用するための準備」の「Microsoft AzureにUniversal Connect/Xを登録」で追加したクライアント シークレットの[クライアント シークレット]欄の値を入力します。
XML様式ファイルはSVF Cloud Designerで作成する
XML様式ファイル(帳票レイアウト)は、SVF Cloud Designerで作成できます。SVF Cloud DesignerはSVF Cloud上で帳票を作成するため、アップロードは不要です。
SVF Cloud Designerを使った帳票レイアウトの作成方法は、SVF Cloud Managerの『SVF Cloud 管理ガイド』を参照してください。
XML様式ファイルは、SVF Cloud Designerで作成します。
サンプルデータをSVF Cloud Designerで編集する場合は、SVF Cloud上にアップロードする必要があります。
ExcelファイルやWordファイルを様式ファイルとして利用できる
本機能は、Universal Connect/X Ver. 9.2.8.4以降(PDFファイルでの出力はVer. 9.2.8.10以降)で使用できます。
様式ファイルとして、Excelファイル(Excel様式ファイル)やWordファイル(Word様式ファイル)も利用できます。帳票は、様式ファイルと同じファイル形式、または、PDFファイルで出力できます。
Excel様式ファイルやWord様式ファイルの作成方法は、SVF Cloud Managerの『SVF Cloud 管理ガイド』を参照してください。なお、様式ファイルはSVF Cloudへアップロードされている必要があります。UCX Server上のExcel様式ファイルやWord様式ファイルは利用できません。
4-3-7 [SVF Cloud接続設定]の操作と設定> [SVF Cloud接続設定]の操作と設定 プリンター設定
出力したい形式に合わせて、出力先を登録します。
項目
説明
プリンターID
出力したい形式に合わせて、以下の中から選択します。
PDF(Excel様式ファイル、Word様式ファイルで利用可能)
EXCEL(Excel様式ファイルで利用可能)
WORD(Word様式ファイルで利用可能)
4-3-1 [ジョブ]の操作と設定 > [ジョブ]の操作と設定 ジョブ一覧
ジョブは、次のように設定します。記載されていない項目の設定内容は任意です。
項目
説明
SVF Cloud接続設定
接続設定を選択します。
選択する接続設定の[帳票リソースのパス基準]は、「SVF Cloud」に指定されている必要があります。
実行様式名
「SVF Cloud上の様式名を参照」から、Excel様式ファイルまたはWord様式ファイルを選択します。
出力先
[出力先一覧を参照]から、様式ファイルの形式に合わせて上記で作成した出力先を選択します。
実行シート名
Excel様式ファイルを選択した場合は、印刷データを流し込むシートを[シート一覧を参照]から選択します。
ここで選択されなかったシートのうちタグが含まれるシートは、帳票に出力されません(タグが含まれないシートは出力されます)。
Excel様式ファイルやWord様式ファイルを使用する場合に、データファイルで使用できる関数は次のとおりです。
VrSetDocName2
VrSetForm
VrSetPrinter
VrSetSpoolFileName2
7-2 共通の関数 > VrSetForm
Excel様式ファイルを指定する場合、「XMLName」はシート名を含んだ次の形式で指定する必要があります。
<パス>/[<様式ファイル名>]<シート名>(例:form/Sample/[sample_ja.xlsx]Sheet1)
PDFオプションに必要な暗号化レベルが異なる
PDFオプションが有効な帳票を出力する場合、暗号化レベルを「128bit RC4(Acrobat 5 or later)」以上に指定する必要があります。
4-3-1 [ジョブ]の操作と設定 > [ジョブ]の操作と設定 ジョブ一覧
[PDF オプション]-[暗号化レベル]は、「128bit RC4(Acrobat 5 or later)」以上のレベルを指定してください(「128bit RC4(Acrobat 5 or later)」より低い場合は、帳票出力時にエラーになります)。
帳票をinvoiceAgent 文書管理にアーカイブできる
出力した帳票を、invoiceAgent 文書管理にアーカイブできます。
invoiceAgent 文書管理にアーカイブするためには、SVF Cloud接続設定とジョブの設定が必要です。
出力した帳票の格納先とするinvoiceAgent 文書管理のフォルダーを、[動作設定]-[SVF Cloud接続設定]-[invoiceAgent設定]タブで設定します。
事前に、SVF CloudとinvoiceAgent 文書管理とが接続されている必要があります。接続方法は、『SVF Cloud 管理ガイド』の「帳票をinvoiceAgent 文書管理にアーカイブしたい」を参照してください。
[invoiceAgent設定]タブで、格納先を次のように設定します。
項目
説明
格納先名
格納先設定の名称を設定します。
格納先フォルダー
格納先とするinvoiceAgent 文書管理上のフォルダーを設定します。
フォルダーは、
ボタンをクリックすると表示される一覧から選択します。
4-3-1 [ジョブ]の操作と設定 > [ジョブ]の操作と設定 ジョブ一覧
ジョブを次のように設定します。記載されていない項目の設定内容は任意です。
項目
説明
SVF Cloud接続設定
SVF Cloudの接続設定を指定します。
出力先
帳票の形式(印刷データの出力先)を指定します。[SVF Cloud接続設定]で指定した接続設定の[帳票リソースのパス基準]の指定内容によって、選択できる値が異なります。
SVF Cloudの場合
PDF
帳票をPDFファイルで出力します。
EXCEL
Excel様式ファイルの場合に選択できます。
帳票をExcelファイルで出力します。
WORD
Word様式ファイルの場合に選択できます。
帳票をWordファイルで出力します。
UCX Serverの場合
PDF
帳票をPDFファイルで出力します。
文書名
帳票のファイル名(拡張子を含まない)を指定します。
invoiceAgent
出力した帳票のアーカイブ先を、[invoiceAgent設定]タブで設定した格納先から選択します。
操作体験時に必要な操作が異なる
シナリオではUniversal Connect/Xサーバー上のSVF実行部を使って印刷していますが、クラウド版ではSVF Cloudを使って印刷します。
そのため、クラウド版で操作を体験する場合には、必要な操作が一部異なります。
SVF Cloudと接続する
[SVF Cloud接続設定]で、SVF Cloudとの接続を設定します。
詳細は、「4-3-7 [SVF Cloud接続設定]の操作と設定」を参照してください。
XML様式ファイルをSVF Cloudにアップロードする
サンプルデータのXML様式ファイルを、SVF Cloud上にSVF Cloud Managerでアップロードします。
詳細は、SVF Cloud Managerの『SVF Cloud 管理ガイド』を参照してください。
SVF環境設定でのプリンター作成は不要
プリンターには、SVF Cloudに登録されているプリンターを指定します。
[ジョブ]で次のように設定する
記載されていない項目の設定については、シナリオを参照してください。
項目
説明
SVF Cloud接続設定
接続したSVF Cloudを選択します。
実行様式名
「SVF Cloud上の様式名を参照」を選択し、アップロードしたXML様式ファイルを選択します。