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付録4 Universal Connect/XでOAuth2.0を利用するための準備

Universal Connect/XでOAuth2.0を利用するためには、次の準備が必要です。

Microsoft AzureでUniversal Connect/Xを登録

Microsoft AzureにUniversal Connect/Xのアプリケーションを登録します。

注意

アプリケーションのクライアントシークレットには、有効期限があります。そのため、定期的にクライアントシークレットを再発行し、Universal Connect/Xの設定に反映してください。

参考

具体的な操作については、Microsoft Azureの画面に表示された指示に従ってください。

  1. Azure portalにログインします。

  2. 左上のハンバーガーメニューをクリックし、[Azure Active Directory]をクリックします。

    iASpaOAuth10811_M012.png
  3. 左の[アプリの登録]をクリックします。

    iASpaOAuth10811_M013.png
  4. 上の[新規登録]をクリックします。

    iASpaOAuth10811_M014.png
  5. アプリケーションに任意の名前を入力し、「この組織ディレクトリのみに含まれるアカウント」を選択して、[登録]ボタンをクリックします([リダイレクト URI]の指定は不要です)。

    azure_apiPermission_addApp.png
  6. 登録されたアプリの名前をクリックします。

    iASpaOAuth10811_M016.png
  7. 表示された画面で、次の値をテキストエディターなどにコピーしておきます。

    • アプリケーション(クライアント)ID

    • ディレクトリ(テナント)ID

    iASpaOAuth10811_M017.png
  8. 左の[証明書とシークレット]をクリックし、[新しいクライアント シークレット]をクリックします。

    iASpaOAuth10811_M018.png
  9. 期間を選択し、[追加]ボタンをクリックします。

    azure_apiPermission_addSecret_span.png
  10. 表示された画面で、クライアントシークレットの値をテキストエディターなどにコピーしておきます。

    iASpaOAuth10811_M019.png
  11. 左の[APIのアクセス許可]をクリックし、[アクセス許可の追加]をクリックします。

    azure_apiPermission_addPermission.png
  12. [API アクセス許可の要求]画面で[所属する組織で使用しているAPI]タブをクリックし、一覧から「Office 365 Exchange Online」を探してクリックします。

    azure_apiPermission_addPermission_selectAPI.png
  13. [アプリケーションに必要なアクセス許可の種類]で[アプリケーションの許可]を選択します。

    azure_apiPermission_addPermission_type.png
  14. [アクセス許可を選択する]で、「SMTP.SendAsApp」のチェックボックスをオンにして、[アクセス許可の追加]ボタンをクリックします。

    azure_apiPermission_addPermission_accessPermission.png
  15. [構成されたアクセス許可]画面で、[<ユーザー名>に管理者の同意を与えます]をクリックします。

    azure_apiPermission_addPermission_addConsent.png

以上で、アプリケーションの登録は完了です。

Exchange Onlineにサービスプリンシパルを登録

Microsoft AzureでUniversal Connect/Xを登録」で登録したアプリケーションのサービスプリンシパルを、Exchange Onlineに登録します。

参考

具体的な操作については、Microsoft Azureの画面に表示された指示に従ってください。

  1. Azure portalにログインします。

  2. 左の[エンタープライズアプリケーション]をクリックします。

    aure_objectID_enterpriseApp.png
  3. [すべてのアプリケーション]画面の一覧で、「Microsoft AzureでUniversal Connect/Xを登録」で登録したアプリケーションをクリックします。

    aure_objectID_enterpriseApp_selectAPP.png
  4. [プロパティ]画面の[オブジェクト ID]の値をテキストエディターなどにコピーしておきます。

    注意

    Microsoft AzureでUniversal Connect/Xを登録」で表示されるオブジェクト IDとは、値が異なります。

    aure_objectID_enterpriseApp_objectID.png
  5. Universal Connect/Xサーバー上でPowerShellを起動します。

  6. 次のコマンドを実行し、ExchangeOnlineManagementをインストールします。

    Install-Module -Name ExchangeOnlineManagement
    Import-module ExchangeOnlineManagement
  7. 次のコマンドを実行し、Exchange Onlineに接続します。

    「tenantId」には、「Microsoft AzureでUniversal Connect/Xを登録」で追加したアプリケーションの[アプリケーション(クライアント)ID]の値を指定します。

    Connect-ExchangeOnline -Organization <tenantId>
  8. 次のコマンドを実行し、アプリケーションのサービスプリンシパルをExchange Onlineに登録します。

    「APPLICATION_ID」には「Microsoft AzureでUniversal Connect/Xを登録」で追加したアプリケーションの[アプリケーション(クライアント)ID]の値を、「OBJECT_ID」には、手順4でメモした[オブジェクト ID]の値を指定します。

    New-ServicePrincipal -AppId <APPLICATION_ID> -ServiceId <OBJECT_ID>
  9. 次のコマンドを実行し、メール送信元のメールボックスへのアクセス権をアプリケーションのサービスプリンシパルに付与します。

    「ユーザー名」には認証に使用するユーザー名(動作設定の[メール設定]-[メールサーバー]-[SMTP サーバー]-[SMTP 認証を使う]-[ユーザー名]と同じ)、「APPLICATION_ID」には、「Microsoft AzureでUniversal Connect/Xを登録」で追加したアプリケーションの[アプリケーション(クライアント)ID]の値を指定します。

    Add-MailboxPermission -Identity "<ユーザー名>" -User <APPLICATION_ID> -AccessRights FullAccess

以上で、サービスプリンシパルの登録は完了です。

Universal Connect/Xのプロパティファイルを編集

Universal Connect/Xのプロパティファイルに、「Microsoft AzureでUniversal Connect/Xを登録」で登録したアプリケーションのIDを記述します。

  1. Universal Connect/Xサーバー上の、次のファイルをテキストエディターで開きます。

    C:/SVFJP/UniConX/conf/tokenproviders.properties

  2. キー「smtp.office365.com.TENANT_ID」に、「Microsoft AzureでUniversal Connect/Xを登録」で追加したアプリケーションの[アプリケーション(クライアント)ID]の値を指定します。

    1. 指定例

    smtp.office365.com.TENANT_ID=6a08c638-0772-4f0f-9242-f690bdf6033f



  3. UCX Server Serviceを再起動します。

以上で、プロパティファイルの編集は完了です。

ドメインへのアクセスを許可

Universal Connect/Xサーバーから次のドメインへのアクセス許可(ファイアウォールのポート開放など)をしてください。

ドメイン

プロトコル

login.microsoftonline.com

https/TCP

smtp.office365.com

587/TCP