テキストフレームの制限事項
テキストフレームの制限事項は次のとおりです。
配置と出力に関する制限事項
テキストフレームは、グラフィックモードの場合のみ設定できます。
テキストフレームは、日本語および英語の様式ファイルでのみ設計できます。英語の様式ファイルは、Ver.10.1以降で対応しています。
テキストフレームでは、繰り返しアイテムを作成できません。
テキストフレームは、[アイテム一括設定]、[設計内容の印刷]には表示されません。
テキストフレームの領域を超える部分の文字列は出力されません。
テキストフレームの文字列は、UnicodeのIVS(異体字)に対応していません。
フィールドの参照に関する制限事項
参照先となるフィールドが削除された場合は、テキストフレームに連携されたタグ文字列は削除されません。手動で削除する必要があります。
プロパティでマスク設定されているフィールドは、テキストフレーム内で参照できません。
データ参照はするが、参照するフィールドを印字しない場合は、「ページマスク」を利用します。詳細は「綴りページで印字しないフィールドを設定する(ページマスク)」を参照してください。
参照先フィールドのプロパティのうち、次の設定値は無視されます。
X(dot)、Y(dot)、ピッチ(dot)、全角フォント、半角フォント、文字サイズ、縦倍率、横倍率、文字の方向、回転角度、ボールド、イタリック、アウトライン、アウトラインの線幅(dot)、マスク・イメージ、白文字、シャドウ、グラデーションを使用、グラデーション開始色、グラデーション終了色、グラデーション区分
テキストフレームが属する階層により、参照できるフィールドの階層が異なります。参照できる階層には「○」を、参照できない階層には「×」を記しています。なお、テキストフレームをレコードまたは連写内に設計し、出力タイミングごとのデータを参照したい場合は、同一階層にフィールドを配置してください。
フィールドが属する階層
テキストフレームが属する階層
用紙直下
レコード
連写
用紙直下
○
×
×
サブフォーム
○
×
×
レコード
○
○
×
連写
○
×
○
テキストフレームをコピーして別のXML様式ファイルに貼り付ける場合など、参照先フィールドがそのXML様式ファイル上に存在しないときでも、フィールド連携を表すタグ文字列は保持されます。
参照するフィールドデータに以下の記号が含まれていると、テキストフレームの印字処理が正常に完了せず、印刷を中断してしまうため帳票は出力されません。
そのため、以下の記号を使用する場合は指定子(実体参照)に変更する必要があります。指定子(実体参照)に変更しない場合はサポート対象外となります。
記号
指定子(実体参照)
<
<
>
>
"
"
'
'
&
&
(半角スペース文字)
実体参照を使用できない場合は、REPLACE関数を用いて、文字列内の記号を実体参照に変換できます。
例 1. 記号「&」を実体参照「&」に変換する例REPLACE(testField, "&", "&")
なお、記号「"」を変換する場合は、次のように指定します(検索文字列には「"」を指定できません)。
例 2. 記号「"」を実体参照「"」に変換する例REPLACE(testField, CHR(34), """)