フィールドのプロパティ([レポートライター]タブ)
プロパティは[プロパティエディター]で設定します。フィールドのプロパティは[基本設定]、[レポートライター]、[綴り設定]に分類され、タブごとにまとめられています。
ここでは、フィールドのプロパティのうち、[レポートライター]タブについて説明します。
レポートライターモードについて
VrSetFormのモード4、またはモード5での動作を「レポートライターモード」と呼びます。SVF CloudではVrSetForm関数のモードは4または5で動作するため、レポートライターモードで出力されます。
制限
数値型フィールドには文字列を表示できません。
レポートライターモードで動作させる際、キーブレイクなど帳票設計時に指定した次のレポートライター設定に従い、帳票の出力を制御します。
「レポートライター」には次の機能があります。
データのソート出力
キーブレイクによる改ページ制御
ヘッダーレコード、合計レコードの自動挿入
同一キーにおける出力データの制御(先頭ページのみ、最終ページのみ、グループの最後で印刷)
グループサプレス制御
累計値のクリア
ページカウントのクリア
R系、G系関数の処理制御
参考
レポートライター機能を使用するには、キー番号の指定が必要です。ただし、グループサプレスの機能だけはキー番号を指定しなくても使用できます。
[レポートライター]タブの設定項目
プロパティ | 説明 |
---|---|
キー番号 | レポートライター機能を使用する場合に必要な設定です。レポートライターの機能を使用することで、改ページ制御やレコードの挿入、重複データの表示制御(グループサプレス)など帳票側での動的な出力の制御が可能です。 データを制御するためのインデックスキーを数字で指定します。「0」と指定した場合は、キーなしとして扱われます。 キーを指定する場合は、大きなくくりからキー1、2、3と指定してください。 VrSetFormのモードが5の場合、またはUniversal Connect/Xの[出力モード]で「ソートする」を指定している場合は、指定したキー番号順にソートされ出力されます。 参考全アイテムに設定されているキー番号を、一覧表示させて確認、指定する場合は、[アイテム一括設定]ダイアログを表示させてから行ってください。 |
降順 | キー番号を指定しているフィールドで、並び順を設定します。オンにした場合は、降順に設定されます。オフにした場合は、昇順に設定されます。 VrSetFormのモード5を指定した場合に有効です。 |
改ページ | キーブレイク時に、改ページするかどうかを指定します。オンにした場合は、改ページします。オフにした場合は、改ページしません。 |
ヘッダーレコード名 | 先頭またはキーブレイク時にヘッダーレコードとして印字するレコード名を指定します。 |
合計レコード名 | キーブレイク時に合計レコードとして印字するレコード名を指定します。 |
先頭ページのみ | 同一キーの印刷が複数ページにまたがったとき、最初のページのみにフィールドを印刷するかどうかを指定します。 オンにした場合は、最初のページのみに印刷します。 オフにした場合は、すべてのページに印刷します。 この機能は、レコード内のフィールド以外で有効です。 |
最終ページのみ | 同一キーの印刷が複数ページにまたがったとき、最終ページのみにフィールドを印刷するかどうかを指定します。 オンにした場合は、最終ページのみに印刷します。 オフにした場合は、すべてのページに印刷します。 この機能は、レコード内のフィールド以外で有効です。 |
グループの最後で印字 | 明細グループの最終行だけを印字対象とするかを指定します。 オンにした場合は、最終行にのみ印刷します。 オフにした場合は、すべての行に印刷します。 |
グループサプレス | グループサプレスをするかどうかを指定します。 グループサプレスを指定すると、前の行と同じ内容のデータだった場合、空白になります。キーが指定されていなくても設定できます。 オンにした場合は、グループサプレスを設定します。 例1: グループサプレスを利用していない場合 同じデータが続く場合でも各行にそれぞれデータを印刷します。 ![]() 例2: キー指定せずに、商品区分、商品コード、得意先コードにグループサプレスを設定した場合 各フィールドが個々にサプレス処理されます。 ![]() 例3: 商品区分、商品コード、得意先コードをキーに指定し、それぞれにグループサプレスを設定した場合 上位キーのデータが変化すると、下位キーは前と同じデータでもサプレス処理が解除されます。 ![]() 合計レコードが出力された場合は、グループサプレスは解除されます。 制限複数レコードにまたがってのグループサプレス制御はサポートしていません。 |
グループサプレス解除 | グループサプレスは同一のデータが連続する場合に作用しますが、設定したフィールドの内容が変化することによってサプレス状態を解除できます。 オンにした場合は、グループサプレスを解除します。 例: 商品区分、商品コード、得意先コードをキーに指定し、それぞれのグループサプレス、得意先コードをグループサプレス解除した場合 得意先コードの内容が変化するとほかのフィールドのサプレスがすべて解除されます。キー番号が上位のデータで切り替わる場合においても、グループ範囲が確定し、次のデータ出力から新たなグループとして開始されます。 グループサプレス解除はキー指定されているフィールドにのみ設定できます。 ![]() |
重複時のセンタリング | グループサプレスの結果をセルに対してセンタリングして印字するかどうかを指定します。 オンにした場合は、重複時にセンタリングして印字します。 ![]() 制限自動リンクフィールドと併用した場合の動作はサポートしていません。 |
重複時の罫線サプレス | 同一のデータが連続した場合は、レコードの枠線をサプレスするかどうかを指定します。 オンにした場合は、レコードの枠線をサプレスします。 注意[共通ページ]に配置されている、サブフォーム階層外の直線、および矩形は、罫線サプレス時の境界線にはなりません。境界線にしたい場合は、[共通ページ]以外に配置してください。 |
累計値のクリア | R系の統計関数で計算される累計値を0に戻すかどうか指定します。 オンにした場合は、累計値を0に戻します。 |
ページカウントのクリア | キーブレイクによる改ページが発生した際に、ページ数を1に戻すかどうかを指定します。 オンにした場合は、ページ数を1に戻します。 改ページキーが複数存在する帳票の場合でも、XML様式の1ファイルにつき1つの改ページキーのみ設定してください。 注意キーブレイク時にページ数を1に戻して出力したい場合は、キーフィールドにページカウントのクリアを指定します。また、ページ数を出力するフィールドにはPAGE()関数ではなく、システム変数_PAGE_CNTを使用する必要があります。 |