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7-3-1 ICカード認証によるセキュリティプリントの関数

ここでは、印刷に関連する関数のうち、ICカード認証によるセキュリティプリント機能を使用する際に利用するAPIを説明します。

ICカード認証によるセキュリティプリントへの対応

SVFではプリンター機種ごとに、次のIC カードセキュリティプリントに対応しています。

  • LIPS4(*1)

    • Anyplace Print for MEAP ADVANCE / Anyplace Print for MEAP / Anyplace Print for MEAP-Lite

    • Personal ListPrint for MEAP ADVANCE / Personal ListPrint for MEAP

  • ART4(*2)

    • PrintXchange オンデマンドプリント

    • プライベートプリント

    • ApeosWare Print Management

  • RPCS

    • IPSiO個人認証キット

    • imagio個人認証キット

    • 個人認証システムAE

    • 個人認証システムAE2

    • 簡単私書箱プリントAE2

  1. SVF for Java PrintまたはReport Director Enterpriseに登録したプリンターの詳細設定で、「周辺機器の制御方法」の設定値を「CPCA2」に設定する必要があります。

  2. SVF for Java PrintまたはReport Director Enterpriseに登録したプリンターの詳細設定で、「周辺機器の制御方法」の設定値を「XPJL」に設定する必要があります。

参考

SVFプリンターの「周辺機器の制御方法」の設定については、『SVF for Java Printユーザーズマニュアル』または『Report Director Enterpriseユーザーズマニュアル』を参照してください。

ICカード認証によるセキュリティプリントの関数

ICカード認証によるセキュリティプリントを使用する場合、次の関数を指定します。

関数名

機能

SVF Cloud連携時の使用可否

VrComoutAfterSetPrinter=SECP

ICカード認証によるセキュリティプリント機能を使用する場合に指定します。

12517642_12518003.png

VrComoutAfterSetPrinter=BOXN n

ボックス番号を指定します。

12517642_12518003.png

VrSetUserName

ユーザー名を指定します。

12517642_12518003.png

VrSetDocName2

ドキュメント名を指定します。

12517642_12518003.png

参考

RDEユーティリティを使用した場合の制限と対応

RDEユーティリティを使用した場合、ICカード認証によるセキュリティプリントを指定した文書であってもセキュリティが効かないケースがあります。その場合、次のような対応を行います。

  • ページ指定での印刷で、1ページ目を除く印刷を行うと、プリンター側で認証ができません。

    VrSetDocAttribute=EnablePrintPageRange=1を使用して、部分ページ指定を不可に設定します。

    API関数の詳細については、「7-6 Report Director Enterpriseに関する関数」の「VrSetDocAttribute=EnablePrintPageRange=n」を参照してください。

    また、RDE 環境設定のユーザーグループの権限設定で「[ページ指定]を有効にする」のチェックを外すことでも対応可能です。

  • 別の(セキュリティの仕組みがない)プリンターへの印刷が可能です。

    VrSetDocAttribute=EnablePrinterKind=xxxを使用して、当該文書が印刷可能なプリンター機種名を限定します。

    API関数の詳細については、「7-6 Report Director Enterpriseに関する関数」の「VrSetDocAttribute=EnablePrinterKind=xxx」を参照してください。

    また、RDE 環境設定のユーザーグループの権限設定で使用できるプリンターを限定することでも対応可能です。

  • プレビューが可能です。

    VrSetDocAttribute=EnableView=1を使用して、当該文書のプレビューを不可に設定します。

    API関数の詳細については、「7-6 Report Director Enterpriseに関する関数」の「VrSetDocAttribute=EnableView=n」を参照してください。

    また、RDE環境設定のユーザーグループの権限設定で「[ビューアー]を有効にする」のチェックを外すことでも対応可能です。

RDE環境設定でのユーザーグループの権限設定については、『Report Director Enterpriseユーザーズマニュアル』の「第3章 RDE環境設定」を参照してください。

VrComoutAfterSetPrinter=SECP

機能

ICカード認証によるセキュリティプリント機能使用の指定

関数

  • CSV

    VrComoutAfterSetPrinter=SECP

  • XML

    <document vrcomoutaftersetprinter="SECP">

引数

なし

説明

ICカード認証によるセキュリティプリント機能を使用する場合には、この関数を指定する必要があります。

CSVデータファイルでの指定の場合は、VrSetUserName関数とVrSetDocName2関数でユーザー名と文書名を指定する必要があります。

XMLデータファイルでの指定の場合には、ユーザー名とドキュメント名も含めて指定する必要があります。

使用例

  • CSV

    <start>
    VrComoutAfterSetPrinter=SECP
    VrSetUserName="user_name"
    VrSetDocName2="document_name"
    <end>
     :
    
  • XML

    <?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
    <vfreport>
      <document vrcomoutaftersetprinter="SECP" username="user_name" name="document_name">
        :
      </document>
    </vfreport>
    

VrComoutAfterSetPrinter=BOXN n

機能

ボックス番号を指定します。

関数

  • CSV

    VrComoutAfterSetPrinter=BOXN n

  • XML

    <document vrcomoutaftersetprinter="BOXN n">

引数

  • n ボックス番号

    1~99の整数を指定します。

説明

プリンター機種LIPS4を使用し、「Personal ListPrint for MEAP」、「Personal ListPrint for MEAP ADVANCE」と連携する場合、ジョブを蓄積するBOX番号を指定します。

CSVデータファイルでの指定の場合、VrComoutAfterSetPrinter=SECP関数の後に呼び出します。

XMLデータファイルでの指定の場合、ユーザー名とドキュメント名も含めて指定する必要があります。

使用例

ボックス番号に3を指定します。

  • CSV

    <start>
    VrComoutAfterSetPrinter=SECP
    VrComoutAfterSetPrinter=BOXN 3
    VrSetUserName="user_name"
    VrSetDocName2="document_name"
    <end>
     :
    
  • XML

    <?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
    <vfreport>
      <document vrcomoutaftersetprinter="SECP|BOXN 3" username="user_name" name="document_name">
        :
      </document>
    </vfreport>
    

VrSetUserName

CSVデータファイルでの指定の場合、ICカード認証によるセキュリティプリント機能使用時のユーザー名の指定には、共通の関数VrSetUserNameを使用します。

VrSetUserNameの詳細については、「7-2 共通の関数」の「VrSetUserName」を参照してください。

参考

VrComoutAfterSetPrinter=SECPを実行した場合、または、プリンターの設定で[セキュリティプリント機能]が「使用する」に指定されている場合、VrSetUserNameでの指定有無によって、使用されるユーザー名が異なります。

  • VrSetUserNameを実行した場合

    VrSetUserNameで指定した値が使用されます。

  • VrSetUserNameを実行しない場合

    ログインユーザーネーム(Javaのシステムプロパティ「user.name」の値)が使用されます。

VrSetDocName2

CSVデータファイルでの指定の場合、ICカード認証によるセキュリティプリント機能使用時のドキュメント名の指定には、共通の関数VrSetDocName2を使用します。

VrSetDocName2の詳細については、「7-2 共通の関数」の「VrSetDocName2」を参照してください。

参考

VrComoutAfterSetPrinter=SECPを実行した場合、または、プリンターの設定で[セキュリティプリント機能]が「使用する」に指定されている場合、VrSetDocName2での指定有無によって、使用されるドキュメント名が異なります。

  • VrSetDocName2を実行した場合

    VrSetDocName2で指定した値が使用されます。

  • VrSetDocName2を実行しない場合

    固定文字列「Super Visual Formade Print」が使用されます。