2-4-2 HTTPの場合
Universal Connect/Xサーバーは、SVFのインストーラーで導入されたTomcat(SVFWebService)に配置された中継サーバー(Webアプリケーション)を利用することでHTTPで通信できます。独自プロトコルからHTTPに変更するとリバースプロキシなどが使用できるようになります。また、HTTPSでセキュリティの向上を図ることもできます。
中継サーバーを利用するには、SVFのインストーラーで導入されたTomcatとUniversal Connect/Xサーバーが起動している必要があります。

HTTPで通信する場合の概念図
参考
リバースプロキシ環境
UCXSingleは、プロキシ認証(BASIC認証、DIGEST認証)に対応しています。
Java版は「8-3-4 使用する関数(Java版)」の「setAuthorization」、.NET版は「8-4-4 使用する関数(.NET版)」の「setAuthorization」を参照してください。
動作設定は、プロキシ認証には対応していません。
ここでは、HTTPで通信するための設定手順を、Windows環境を例に説明します。
設定を有効にするには、SVFのインストーラーで導入されたTomcat(SVFWebService)を再起動する必要があります。
「インストール先\conf\ucxproxyconfig.xml」の「ucxserver.communication-method」のオプションを設定します。
「ucxproxyconfig.xml」をテキストエディターで開き、次の内容を記述して保存します。詳細は「オプション」を参照してください。
<entry key="ucxserver.communication-method">webapp-forwarding</entry>
[スタート]-[コントロール パネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択し、[サービス]画面を開きます。
Windows Server 2012の場合は、デスクトップ画面でWindows+Xキーを押して、[コントロール パネル]を開いてください。
サービス名「SVFWebService」を選択し、サービスの再起動をします。
再起動後は動作設定画面のステータスバーにて接続先を確認してください。
参考
ポート番号は44090を使用します。
Universal Connect/Xサーバーと中継サーバーの通信設定については、「2-4-1 独自プロトコルの場合」を参照してください。
UNIX/Linux環境でSVFWebServiceを再起動する手順については、『SVF for Java Printユーザーズマニュアル』または『SVF for PDFユーザーズマニュアル』の「2-3-3 登録されるデーモンプロセス」を参照してください。
オプション
HTTP通信のオプションは、プロパティファイル(ucxproxyconfig.xml)で設定します。
ucxproxyconfig.xmlファイルのオプションは次のとおりです。
オプション | 説明 |
---|---|
ucxserver.communication-method | HTTPで通信するかどうかを指定します。
|
timeout.connect | 接続タイムアウト(秒数)を指定します。 デフォルトは、10秒です。 |
timeout.read | 読み込みタイムアウト(秒数)を指定します。 デフォルトは、600秒です。 |
debug.enable | デバッグ出力するかどうかを指定します。
|
debug.stdout-log-enable | デバッグオプション、標準出力への出力許可を指定します。
|
log-file-path | ログファイルパスを指定します。指定がない場合は、ログファイルへ出力されません。 |
log-file-encoding | ログファイルエンコーディングを指定します。指定がない場合は、「UTF-8」です。 |
log-format | ログレコード書式を指定します。指定がない場合はデフォルトのログ書式を使用します。ログ書式については、「4-3-5 [サーバーログ設定]の操作と設定」の「書式」を参照してください。 参考「log-format」オプションでは、%uは使用できません。 |
log-file-rotate-mode | ログファイルのローテート方法を指定します。
|
log-file-date-pattern | ログファイルのローテート時にファイル名に付与する日時書式を指定します。 log-file-rotate-modeが「custom」の場合のみ有効です。指定がない場合は、「-yyyyMMdd」を使用します。 例 1. ファイル名がucxwebapp-2013.logになる例 log-file-path = ucxwebapp.log log-file-rotate-mode = custom log-file-date-pattern = -yyyy |
log-file-expire-days-mode | ログファイルを自動削除するかどうかを指定します。 自動削除する場合は「custom」を指定します。 |
log-file-expire-days | ログファイルの保有日数を指定します。 log-file-expire-days-modeで「custom」を指定した場合、指定します。 指定がない場合は、保有期間が超過したログファイルを削除しません。 |