Virtual Relationを使ってデータを出力する
複数オブジェクトからデータを出力するためには、基点オブジェクトでSVFボタンを作成し、基点オブジェクトと対象オブジェクトの間でVirtual Relationを構築します。
Virtual Relationを構築することで、対象オブジェクトの項目を「帳票に出力する項目」として指定できるようになります。
制限
Virtual Relationとプロシージャーの併用はできません。
Excel・Word Designerでは、Virtual RelationやVirtual Relationの項目は選択できません。
あるオブジェクト内で、次のプロパティに同じ値が設定されている項目と子リレーションを使用した場合、エラーとなることがあります。
参照項目の「API参照名」
参照項目の「子リレーション名」
そのため、オブジェクトを設計する際には、複数形と参照項目名を区別して設定してください。親への参照に「Parent~」、複数形に「Child~」や「~s」と付加することで、エラーをほぼ回避できます(たとえば、取引先オブジェクトの場合、親取引先項目は「Parent」、複数形は「ChildAccounts」です)。
すでにオブジェクトを運用しているなど、上記の対応が難しい場合には、参照項目とレコードのIDを条件にVirtual Relationで関連づけることでも回避できます。
[SVFボタン設定]画面の[フィールド]において、外部オブジェクトとVirtual Relationを次のように併用した場合、プレビューまたは帳票出力時に、エラーまたは明細レコードが0件となることがあります。
(1)外部オブジェクトの項目を明細フィールドに指定
(2)Virtual Relationの項目をフィールドに指定
その場合は、(1)について、基点オブジェクトと外部オブジェクト間にもVirtual Relationを構築し、そのVirtual Relationの項目を明細フィールドに指定してください。