使用例
Virtual Relationの使用例を紹介します。
実際の画面の操作方法などの詳細は、「Virtual Relationを使ってデータを出力する」を参照してください。
基点オブジェクトから階層が離れたオブジェクト
ここでは、送り状を作成する例で説明します。
送り状は案件ごとに作成し、送付する商品のブランドや商品名などのデータを出力します。
これらのデータは、案件オブジェクトに関連づけられた各オブジェクト(事業オブジェクトやブランドオブジェクト)に格納されています。
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Virtual Relationの構築
案件オブジェクトと事業オブジェクト、事業オブジェクトとブランドオブジェクトのように、基点となる案件オブジェクトから商品オブジェクトまで、順にVirtual Relationを構築します。
ここでは5つのVirtual Relationを構築する必要がありますが、具体例として案件オブジェクトと事業オブジェクト間、事業オブジェクトとブランドオブジェクト間の2つのVirtual Relationについて記載しています。

案件オブジェクトと事業オブジェクト間のVirtual Relation
2つのオブジェクトは、それぞれのオブジェクトの項目「案件 ID」を外部キーとして、関連づけられています。
設定項目
設定内容
関連先
案件
対象オブジェクト
事業
タイプ
明細オブジェクト
結合条件 / 絞り込み条件
事業の項目
案件 ID
演算子
次の文字列と一致する
項目 / 値
項目
案件の項目
案件 ID
出力条件
出力数を制限する
チェックをオフ
最大出力数
(設定なし)
第1ソート条件
項目
事業 ID
順序
昇順
事業オブジェクトとブランドオブジェクト間のVirtual Relation
2つのオブジェクトは、それぞれのオブジェクトの項目「事業 ID」を外部キーとして、関連づけられています。
設定項目
設定内容
関連先
事業
対象オブジェクト
ブランド
タイプ
明細オブジェクト
結合条件 / 絞り込み条件
ブランドの項目
事業 ID
演算子
次の文字列と一致する
項目 / 値
項目
事業の項目
事業 ID
出力条件
出力数を制限する
チェックをオフ
最大出力数
(設定なし)
第1ソート条件
項目
ブランド ID
順序
昇順
他の3つのVirtual Relationについても、[結合条件 / 絞り込み条件]の項目にオブジェクト間の外部キーを指定して、Virtual Relationを構築します。
SVFボタンの作成
[SVFボタン設定]画面でSVFボタンを作成して、出力する項目を指定します。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
Salesforceオブジェクト | 案件オブジェクトを指定 |
[フィールド]-[Salesforce項目]-[明細オブジェクト] | 構築したそれぞれのVirtual Relationから、出力するオブジェクトの項目を指定 |
出力した帳票のイメージ
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基点オブジェクトの複数の子オブジェクト
ここでは、結婚式の見積書を作成する例で説明します。
結婚式の見積書は案件ごとに作成し、テーブルコーディネート、装花/会場装飾などのデータを出力します。
これらのデータは、案件オブジェクトに子オブジェクトとして関連づけられた各オブジェクト(テーブルコーディネートオブジェクト、装花/会場装飾オブジェクトなど)に格納されています。
各オブジェクトから出力するレコードは、1件に絞り込んでいます。ただし、引出物・引菓子オブジェクトのみ、明細として10件のレコードを出力しています。
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注意
子オブジェクトから複数のレコードを明細として出力する場合、SVF Cloud Designerのレコードで、[プロパティ]-[基本設定]-[全フィールドが初期値の時、印字しない]のチェックをオンにしてください。
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Virtual Relationの構築
案件オブジェクトとテーブルコーディネートオブジェクト間、案件オブジェクトと装花/会場装飾オブジェクト間のように、基点となる案件オブジェクトと子オブジェクト間でVirtual Relationを構築します。
ここでは7つのVirtual Relationを構築する必要がありますが、具体例として案件オブジェクトとテーブルコーディネートオブジェクト間、案件オブジェクトと引出物・引菓子オブジェクト間のVirtual Relationについて記載しています。

案件オブジェクトとテーブルコーディネートオブジェクト間のVirtual Relation
2つのオブジェクトは、それぞれのオブジェクトの項目「案件 ID」を外部キーとして、関連づけられています。
設定項目
設定内容
関連先
案件
対象オブジェクト
テーブルコーディネート
タイプ
明細オブジェクト
結合条件 / 絞り込み条件
テーブルコーディネートの項目
案件 ID
演算子
次の文字列と一致する
項目 / 値
項目
案件の項目
案件 ID
出力条件
出力数を制限する
チェックをオン
最大出力数
1
第1ソート条件
項目
テーブルコーディネート ID
順序
昇順
案件オブジェクトと引出物・引菓子オブジェクト間のVirtual Relation
2つのオブジェクトは、それぞれのオブジェクトの項目「案件 ID」を外部キーとして、関連づけられています。
設定項目
設定内容
関連先
案件
対象オブジェクト
引出物・引菓子
タイプ
明細オブジェクト
結合条件 / 絞り込み条件
引出物・引菓子の項目
案件 ID
演算子
次の文字列と一致する
項目 / 値
項目
案件の項目
案件 ID
出力条件
出力数を制限する
チェックをオン
最大出力数
10
第1ソート条件
項目
引出物・引菓子 ID
順序
昇順
他の5つのVirtual Relationについても、[結合条件 / 絞り込み条件]の項目にオブジェクト間の外部キー(ここでは「案件 ID」)を指定して、Virtual Relationを構築します。
SVFボタンの作成
[SVFボタン設定]画面でSVFボタンを作成して、出力する項目を指定します。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
Salesforceオブジェクト | 案件オブジェクトを指定 |
[フィールド]-[Salesforce項目]-[明細オブジェクト] | 構築したそれぞれのVirtual Relationから、出力するオブジェクトの項目を指定 |
出力した帳票のイメージ
![]() |