タグについて
Excelファイルの帳票レイアウトでは、セルにタグを配置して帳票レイアウトを作成します。
セルに配置されたタグは、タグの種類、属性、値で構成されています。

タグは手入力もできますが、Excel Designerを利用すると、タグを自動生成したり属性の値を画面から編集したりできます。
次の種類のタグがあります。
表の「必須」欄について
表の必須欄の記号の意味は、次のとおりです。
記号 | 意味 |
---|---|
必須 | |
SVF Cloud for Salesforceの場合に必須、それ以外は不要 | |
- | 指定は任意 |
フィールド
データを出力したいセルに配置するタグです。
次の種類があります。なお、種類はtype属性によって決まります。
テキスト
文字列のデータを、テキストとして出力します。
タグ形式
<Field name="<名前>" type="text" value="<項目パス>" sortKey="<ソートキー>" sortOrder="<ソート順>" />
タグ情報
属性 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
名前 | フィールドの名前を、1~254文字で指定します。シート内でユニークである必要があります。 英数字、カナ、漢字、半角下線記号「_」を使用できます。ただし先頭には、数字と半角下線記号「_」は使用できません。 | |
項目パス | [編集]ボタンからは編集できません。 データ元となるSalesforceの項目パスを、Salesforceオブジェクトを含めて指定します(例:"Account.Name")。 | |
ソートキー | - | フィールドを、リストに出力するデータのソートキーとする場合に、ソートの優先度を1以上の値で指定します。値が小さいほど、優先度は高くなります。 ソートキーとしない場合は、「0」を指定します(初期値は0)。 他のフィールドと値が重複すると、エラーチェックでエラーになります。 |
ソート順 | - | ソートの順序を指定します(初期値は昇順)。
テキストの文字コード順でソートされます。 タグを直接編集する場合は、「ascending」「descending」のいずれかを指定します。 |
タグの例(SVF Cloud for Salesforce)
<Field name="text1" type="text" value="Account.Name" sortKey="0" sortOrder="ascending" />
タグの例(SVF Cloud WebAPI、SVF Cloud for ServiceNow)
<Field name="text1" type="text" sortKey="0" sortOrder="ascending" />
数値
制限
SVF Cloud for ServiceNowでは使用できません。
文字列のデータを、数値として出力します。
データがタイプに合わない場合は、空文字が出力されます。
タグの形式
<Field name="<名前>" type="number" value="<項目パス>" sortKey="<ソートキー>" sortOrder="<ソート順>" />
タグ情報
属性 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
名前 | フィールドの名前を、1~254文字で指定します。シート内でユニークである必要があります。 英数字、カナ、漢字、半角下線記号「_」を使用できます。ただし先頭には、数字と半角下線記号「_」は使用できません。 | |
項目パス | [編集]ボタンからは編集できません。 データ元となるSalesforceの項目パスを、Salesforceオブジェクトを含めて指定します(例:"Opportunity.OpportunityLineItems.UnitPrice")。 | |
ソートキー | - | フィールドを、リストに出力するデータのソートキーとする場合に、ソートの優先度を1以上の値で指定します。値が小さいほど、優先度は高くなります。 ソートキーとしない場合は、「0」を指定します(初期値は0)。 他のフィールドと値が重複すると、エラーチェックでエラーになります。 |
ソート順 | - | ソートの順序を指定します(初期値は昇順)。
数値の値順でソートされます。 タグを直接編集する場合は、「ascending」「descending」のいずれかを指定します。 |
タグの例(SVF Cloud for Salesforce)
<Field name="number1" type="number" value="Opportunity.OpportunityLineItems.UnitPrice" sortKey="0" sortOrder="ascending" />
タグの例(SVF Cloud WebAPI)
<Field name="number1" type="number" sortKey="0" sortOrder="ascending" />
日付
日付や時刻のデータを出力します。
データをシリアル値に変換して出力するため、このフィールドを配置するセルでは、書式設定の表示形式をデータの種類に合わせて「日付」または「時刻」に指定する必要があります。
データがタイプに合わない場合は、空文字が出力されます。
タグ形式
<Field name="<名前>" type="date" value="<項目パス>" sortKey="<ソートキー>" sortOrder="<ソート順>" />
タグ情報
属性 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
名前 | フィールドの名前を、1~254文字で指定します。シート内でユニークである必要があります。 英数字、カナ、漢字、半角下線記号「_」を使用できます。ただし先頭には、数字と半角下線記号「_」は使用できません。 | |
項目パス | [編集]ボタンからは編集できません。 データ元となるSalesforceの項目パスを、Salesforceオブジェクトを含めて指定します(例:"Opportunity.CreatedDate")。 | |
ソートキー | - | フィールドを、リストに出力するデータのソートキーとする場合に、ソートの優先度を1以上の値で指定します。値が小さいほど、優先度は高くなります。 ソートキーとしない場合は、「0」を指定します(初期値は0)。 他のフィールドと値が重複すると、エラーチェックでエラーになります。 |
ソート順 | - | ソートの順序を指定します(初期値は昇順)。
日付順または時刻順でソートされます。 タグを直接編集する場合は、「ascending」「descending」のいずれかを指定します。 |
タグの例(SVF Cloud for Salesforce)
<Field name="date1" type="date" value="Opportunity.CreatedDate" sortKey="0" sortOrder="ascending" />
タグの例(SVF Cloud WebAPI、SVF Cloud for ServiceNow)
<Field name="date1" type="date" sortKey="0" sortOrder="ascending" />
論理値
制限
SVF Cloud for ServiceNowでは使用できません。
チェックボックスまたは論理値のデータを出力します。チェックボックスのデータがオンの場合は「true」、オフの場合は「false」が出力されます。
データがタイプに合わない場合は、空文字が出力されます。
タグ形式
<Field name="<名前>" type="boolean" value="<項目パス>" sortKey="<ソートキー>" sortOrder="<ソート順>" />
タグ情報
属性 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
名前 | フィールドの名前を、1~254文字で指定します。シート内でユニークである必要があります。 英数字、カナ、漢字、半角下線記号「_」を使用できます。ただし先頭には、数字と半角下線記号「_」は使用できません。 | |
項目パス | [編集]ボタンからは編集できません。 データ元となるSalesforceの項目パスを、Salesforceオブジェクトを含めて指定します(例:"Opportunity.Field1__c")。 | |
ソートキー | - | フィールドを、リストに出力するデータのソートキーとする場合に、ソートの優先度を1以上の値で指定します。値が小さいほど、優先度は高くなります。 ソートキーとしない場合は、「0」を指定します(初期値は0)。 他のフィールドと値が重複すると、エラーチェックでエラーになります。 |
ソート順 | - | ソートの順序を指定します(初期値は昇順)。
true、falseの順でソートされます。 タグを直接編集する場合は、「ascending」「descending」のいずれかを指定します。 |
タグの例(SVF Cloud for Salesforce)
<Field name="boolean1" type="boolean" value="Opportunity.Field1__c" sortKey="0" sortOrder="ascending" />
タグの例(SVF Cloud WebAPI)
<Field name="boolean1" type="boolean" sortKey="0" sortOrder="ascending" />
画像
データで指定されたパスやIDの画像を、セルに挿入します。

タグ形式
<Field name="<名前>" type="image" value="<項目パス>" stretch="<ストレッチ>" padding="<余白>" verticalAlign="<縦アライメント>" horizontalAlign="<横アライメント>" />
タグ情報
属性 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
名前 | フィールドの名前を、1~254文字で指定します。シート内でユニークである必要があります。 英数字、カナ、漢字、半角下線記号「_」を使用できます。ただし先頭には、数字と半角下線記号「_」は使用できません。 | |
項目パス | [編集]ボタンからは編集できません。 データ元となるSalesforceの項目パスを、Salesforceオブジェクトを含めて指定します(例:"OpportunityLineItems.Image__c")。 | |
ストレッチ | - | 画像は、セルのサイズに合わせて拡大縮小されます。このときに、画像のアスペクト比を維持するかどうかを指定します(初期値は「アスペクト比を維持」)。
タグを直接編集する場合は、「uniform」「fill」のいずれかを指定します。 |
余白 | - | セルに対する余白を、0~49%で指定します(初期値は10%)。 |
縦アライメント | - | セル内での縦方向の出力位置を、次の中から指定します(初期値は「中央揃え」)。
タグを直接編集する場合は、「top」「middle」「bottom」のいずれかを指定します。 |
横アライメント | - | セル内での横方向の出力位置を、次の中から指定します(初期値は「中央揃え」)。
タグを直接編集する場合は、「left」「center」「right」のいずれかを指定します。 |
タグの例(SVF Cloud for Salesforce)
<Field name="image1" type="image" value="OpportunityLineItems.Image__c" stretch="uniform" padding="10%" verticalAlign="middle" horizontalAlign="center" />
タグの例(SVF Cloud WebAPI、SVF Cloud for ServiceNow)
<Field name="image1" type="image" stretch="uniform" padding="10%" verticalAlign="middle" horizontalAlign="center" />
バーコード
文字列のデータからバーコードを生成し、セルに挿入します。
データが小数点付きの数値の場合は、出力されません。

タグ形式
<Field name="<名前>" type="barcode" value="<項目パス>" symbol="<種類>" padding="<余白>" verticalAlign="<縦アライメント>" horizontalAlign="<横アライメント>" />
タグ情報
属性 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
名前 | フィールドの名前を、1~254文字で指定します。シート内でユニークである必要があります。 英数字、カナ、漢字、半角下線記号「_」を使用できます。ただし先頭には、数字と半角下線記号「_」は使用できません。 | |
項目パス | [編集]ボタンからは編集できません。 データ元となるSalesforceの項目パスを、Salesforceオブジェクトを含めて指定します(例:"OpportunityLineItems.barcode__c")。 | |
種類 | バーコードの種類を、次の中から指定します。
タグを直接編集する場合は、「ean8」「ean13」「codabar」「code39」「itf」「qr_model2」のいずれかを指定します。 | |
余白 | - | セルに対する余白を、0~49%で指定します(初期値は10%)。 |
縦アライメント | - | セル内での縦方向の出力位置を、次の中から指定します(初期値は「中央揃え」)。
タグを直接編集する場合は、「top」「middle」「bottom」のいずれかを指定します。 |
横アライメント | - | セル内での横方向の出力位置を、次の中から指定します(初期値は「中央揃え」)。
タグを直接編集する場合は、「left」「center」「right」のいずれかを指定します。 |
エラー訂正レベル | - | QRコードモデル2の場合に指定できます。 QRコードの誤り訂正レベルを、次の中から指定します(初期値は「H(30%)」)。
タグを直接編集する場合は、「l」「m」「q」「h」のいずれかを指定します。 |
バージョン | - | QRコードモデル2の場合に指定できます。 QRコードのバージョンを、1~40で指定します(初期値は「自動」)。 「自動」を指定した場合は、データに応じたバージョンが自動的に選択されます。 |
タグの例(SVF Cloud for Salesforce)
<Field name="barcode1" type="barcode" value="OpportunityLineItems.barcode__c" symbol="ean13" padding="10%" verticalAlign="middle" horizontalAlign="center" />
タグの例(SVF Cloud WebAPI、SVF Cloud for ServiceNow)
<Field name="barcode1" type="barcode" symbol="ean13" padding="10%" verticalAlign="middle" horizontalAlign="center" />
リスト
データを明細として出力する場合に、明細の出力範囲を指定するためのタグです。
リストでは、明細の複数行出力やソートもできます(下の図では、分かりやすくするためにタグの記述を簡略化しています)。

ひとつのシートに作成できるリストは、ひとつのみです。
リストには、次の種類があります。
拡張リスト
明細の数に合わせて、範囲を下方向に拡張して出力します。
出力範囲の1行目に設定されている次の情報は、2行目以降にコピーされます。
固定の文字列
セルの書式設定
数式
数式内の行番号は調整されません。行ごとに値を変更したい場合は、リスト作成時にテーブルも作成して、テーブルの列を数式に使用する必要があります。
条件付き書式
条件に含まれる行番号は調整されません。
データの入力規則
データの指定に含まれる行番号は調整されません。
スパークライン
データ範囲の行番号は、追加される行に応じて調整されます。
注意
出力範囲の拡張時には、行が追加されます。
このため、出力範囲の横や下にテーブル、ピボットテーブル、数式などのアイテムが存在すると、読み込み時のエラーや、行の追加によるレイアウトの変更が発生する場合があります。
タグ形式
<List name="<名前>" extend="true" recordRows="<繰り返し行数>" />
タグ情報
属性 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
名前 | リストの名前です。 注意Excel Designerが自動設定した値(SVFCloud_List_1)を、変更しないでください。正常に動作しなくなります。 | |
繰り返し行数 | - | 1明細を何行に出力するかを指定します。 明細のデータが出力範囲からあふれた場合は、「溢れ時」の設定に従います。 |
タグの例
<List name="SVFCloud_List_1" extend="true" onOverflow="error" recordRows="2" />
固定リスト
あらかじめ指定した範囲に、明細を出力します。
固定リストを設計する場合は、次の点に留意が必要です。
出力範囲内の行は、すべて同じ高さである必要があります。
明細のセルに表示形式などの設定をしたい場合はあらかじめ、出力範囲内の対象のセルに設定をしておく必要があります(拡張リストと異なり、1行目の設定内容がコピーされことはありません)。
タグ形式
<List name="SVFCloud_List_1" extend="false" onOverflow="<溢れ時>" recordRows="<繰り返し行数>" />
タグ情報
属性 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
名前 | リストの名前です。 注意Excel Desingerが自動設定した値(SVFCloud_List_1)を、変更しないでください。正常に動作しなくなります。 | |
溢れ時 | - | 指定した出力範囲から、データがあふれた場合の動作を指定します(初期値は「エラー」)。
タグを直接編集する場合は、「error」「cut」「new_sheet」のいずれかを指定します。 |
繰り返し行数 | - | 1明細を何行に出力するかを指定します。 明細のデータが出力範囲からあふれた場合は、「溢れ時」の設定に従います。 |
タグの例
<List name="SVFCloud_List_1" extend="false" onOverflow="error" recordRows="2" />
フォーム
固定リストの範囲からあふれたデータの、出力先シートを指定するタグです。
このタグは、空のセルであればシート内のどのセルに挿入しても動作します。帳票を出力するとこのタグは削除され、セルは空になります。
次の場合は、帳票出力時にエラーとなります。
指定したシートが存在しない
指定元と指定先のシート間で、リストの設計に差がある
タグ形式
<Form linkSheet="<リンクシート>" />
タグ情報
属性 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
リンクシート | あふれたデータを出力するシートの名前を指定します。 |
タグの例
<Form linkSheet="Sheet2" />