付録5-3 出力時の制限事項
出力時の制限事項は次のとおりです。
機種ごとの制限事項
機種ごとに推奨する設定と制限事項は次のとおりです。
全機種共通
登録するプリンターは全言語でまとめて管理されるため、同じ機種の場合は、言語が異なっても同じ名前のプリンター名を付けることはできません。
ソフトフォントを使用してタイ語を出力することはできません。
出力する帳票がタイ語の場合、リンクフィールドを使用した改行においては、子音、母音、声調記号等の組み合わせを考慮した正しい区切りでは改行されません。
日本語ロケール以外でQRコードに漢字は出力できません。漢字を出力するには、日本語ロケールでVrInitに「SJIS、MS932、Cp942、Cp942C、Cp943、Cp943C」のいずれかを指定する必要があります。
PDF
出力する帳票が中国語繁体字とタイ語の場合、SVF環境設定のPDF機種で[フォント設定]を指定する必要があります。
[フォント設定]で[埋め込み]の指定を推奨します。
EMF
出力する帳票がタイ語の場合、ベーシックモードのフィールド、固定文字で[縦倍率]を指定すると、それに比例して[横倍率]は自動で設定されます。[横倍率]を単独で指定することはできません。
出力する帳票がロシア語の場合、SVF環境設定のEMF機種で以下の設定で出力してください。
[文字エンコード(1バイト文字)]を「204」
[文字エンコード(2バイト文字)]を「204」
出力する帳票がギリシャ語の場合、SVF環境設定のEMF機種で以下の設定で出力してください。
[文字エンコード(1バイト文字)]を「161」
[文字エンコード(2バイト文字)]を「161」
Adobe PostScript
フォント設定をしない場合、文字コード「0x300-0x369」の文字が出力されません。[フォント設定]で[適用種別]に[embed]または[embed+metrics]を指定することで回避できます。
[フォント設定]で[適用種別]に [embed+metrics]を指定している場合、属性関数「PAINT」で文字全部の背景が塗り込まれません。[embed]を指定することで回避できます。
[フォント設定]で[適用種別]に[embed]または[embed+metrics]を指定で、エンコードの指定をCP1250、CP1251、CP1252、CP1253、CP1254、CP1258を指定している場合、使用できるコード範囲は0~255までです。0~255のコード範囲外を出力する場合は、設定を変更する必要がありますので弊社までご相談ください。
[フォント設定]で[適用種別]に[embed]の指定を推奨します。
Hewlett-Packard PCL5
ベーシックモード
日本語、英語、中国語簡体字以外は、フォント埋め込みが必要です。ただし、韓国語、フランス語、チェコ語で「Courier New」フォントを利用する場合のみ、埋め込みは必要ありません。
すべての言語で[フォント設定]でのフォント埋め込みを推奨します。
グラフィックモード
すべてイメージで出力されます。デバイスフォントは利用できません。
Zebra
文字コード「0x300-0x369」の文字が出力されません。SVF環境設定のZebra機種で[文字列出力]を[1文字ずつ出力する]に設定することで回避できます。
SVF環境設定のZebra機種で[フォント設定]の指定を推奨します。
CSV
エンコードにCP1258を指定して出力した場合、ベトナム語の一部が出力されない文字があります。現象を回避するためには、設定を変更する必要がありますので弊社までご相談ください。
SATO
タイ語の出力は、[プリンター機種]が「CL4NX(多言語標準)」の場合のみ対応しています。
インドネシア語の出力は、[プリンター機種]が「CL4NX(多言語標準)」または「CG4系(多言語拡張)」の場合のみ対応しています。
[プリンター機種]が「CL4NX(多言語標準)」の場合に、SVF環境設定のSATO機種で[フォント設定(標準)]の指定を推奨します。
TEC B474
デバイス側の文字コード表を「PC-1252」に設定する必要があります。
CP1252にエンコードされたユーロ記号(€)の文字コード(「80」)を、[ユーロ記号の文字コード]で設定した値に変換するため、[ユーロ記号の文字コード]にはデバイス側に設定しているものと同じコードを設定する必要があります。
以下の文字はデバイス側のビットマップフォントの文字コード表に含まれていないため、出力できません。
フランス語の「Œ」(U+0152)、「œ」(U+0153)
オランダ語の「IJ」(U+0132)、「ij」(U+0133)
[半角フォント]で「OCRB」フォントを選択すると、英数字と記号以外の文字(フランス語の「Ç」など)が出力されません。
[半角フォント]で「Helvetica」、「Letter Gothic」、「Prestige Elite」フォントのいずれかを選択すると、文字サイズによっては一部記号が出力されません。
フォントの制限事項
フォントごとの制限事項は次のとおりです。
全フォント共通
ダイアクリティカルマークによる結合文字は正常に結合されて表示されません。すでに結合された文字を使用することで回避できます。
MSP明朝、MSPゴシック、IPAmj明朝、Arial、Times New Roman、Arial Unicode MS
プロポーショナルフォントのため、アイテムをグラフィックモードで設計してください。
グラフィックモードに対応していない機種では出力できません。
Arial Unicode MS
Windowsでのみ出力できます。
フィールドにのみ使用できます。
以下の文字はグリフがないため、出力できません。
ISO8859-2(16)(東欧系)
0x0218 - 0x021B
ISO 8859-5(ロシア)
0x040D、0x045D
Courier New
リンクフィールドの改行時に結合文字が正しく改行されません。すでに結合された文字を使用することで回避できます。
ベーシックモードの場合は、SVFの既定の文字幅で文字の出力位置を計算します。このため、その文字幅より大きい文字は重なります。
アイテムをグラフィックモードに設定することで、実際の文字幅で計算するため、文字の重なりを回避できます。
属性関数「UNDERLINE」で下線を引いた場合、下線と文字が重なる場合があります。
Angsana New、Cordia New
UNIX/Linuxの場合、これらのフォントを別途準備する必要があります。
Universal Connect/Xの制限事項
置換マスターは、SVFロケールを指定できないため、SVFロケールが異なる帳票の言語には切り替えて出力できません。