6-6 出力抑制条件
ここでは、出力抑制条件の設定方法と書式について説明します。
出力抑制条件とは?
出力抑制条件とは、設定した条件によって、レコードアイテムを、その中に配置されているアイテムと共にすべて非表示にする機能です。
参考
同じ「非表示にする」でも、属性式と出力抑制条件とでは実行のタイミングが異なります。
属性式:レコード展開後
出力抑制条件:レコード展開前
出力抑制条件の設定方法
レコードアイテムを選択し、プロパティエディターの[出力抑制条件]欄にあるボタンをクリックします。
[出力抑制条件設定]ダイアログが表示されます。

[出力抑制条件設定]ダイアログ
出力抑制条件に指定できる書式
属性式と同様の書式で設定できますが、属性関数は記述できません。
また、式の結果が真偽を返さなければならないため、属性式とは異なり真偽を返す条件を入力する必要があります。
基本的な書式
例1 | Field1="" |
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意味1 | Field1(文字型フィールド)の値が空の文字列の場合は、そのレコードは出力抑制条件にあてはまり、出力されません。 |
例2 | Field1<0 |
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意味2 | Field1(数値型フィールド)の値がマイナスの場合は、そのレコードは出力抑制条件にあてはまり、出力されません。 |
編集関数を使用した書式
例3 | VAL(Field1)%2=0 |
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意味3 | Field1(文字型フィールド)の値をVAL関数で数値型に変換し、それを2で割った余りが0であった場合は、そのレコードは出力抑制条件にあてはまり、出力されません。 |
例4 | STR(Field1)="10" |
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意味4 | Field1(数値型フィールド)の値をSTR関数で文字型に型変換し、それが「10」という文字列と合致した場合は、そのレコードは出力抑制条件にあてはまり、出力されません。 |
制限
属性関数は使用できません。
統計関数は使用できません。
システム変数は使用できません。
計算式で統計関数を使用しているフィールドは参照できません。
注意
出力抑制条件によってレコードが非表示になっても、そのレコード内のアイテムは統計関数の集計対象です。