5-2-2　リンクフィールドでの計算式・編集式の設定例

パターン1では、入力フィールド「Field1」を計算式で参照しています。計算式はリンクフィールド「Link1」に設定し、「Link1」から「Link3」はリンクフィールド設定をしています。

入力フィールドを計算式で参照した場合、「Field1」の値「あいうえお0123456789ABCDE」は、取得したデータが分割されてそれぞれのフィールドバッファに格納されます。

パターン2では、入力フィールド「Field1」を編集式で参照しています。編集式はリンクフィールド「Link4」に設定し、「Link4」から「Link6」はリンクフィールド設定をしています。

入力フィールドを編集式で参照した場合、それぞれのリンクフィールドのフィールドバッファには値が格納されません。

ただし、リンク元フィールド「Link4」では「Field1」の値を参照しているため、結果として「あいうえお」のみ印刷されます。

パターン3では、パターン1で作成したリンクフィールド（計算式）に対して、計算式・編集式を設定した別の参照先フィールドを作成しています。

「Link1」から「Link3」のフィールドバッファには、すでに分割後のデータが格納されています。そのため、参照先フィールドとして、計算式・編集式で各フィールドを指定した場合は、どちらを使用しても分割後のデータを取得できます。

パターン4では、パターン2で作成したリンクフィールド（編集式）に対して、計算式・編集式を設定した別の参照先フィールドを作成しています。

「Link4」から「Link6」のフィールドバッファには、データが格納されていません。そのため、参照先フィールドとして、計算式・編集式で各フィールドを指定しても、値を取得できません。

リンクフィールド「Link4」から「Link6」の値を取得したい場合は、パターン1のように、リンク元フィールドの計算式で値を参照する必要があります。

「In1」から「In3」はリンクフィールド設定されています。そのため、「In1」に直接入力したデータ「あいうえお0123456789ABCDE」の分割された値が、それぞれのフィールドバッファに格納されます。

「In1」には、「あいうえお0123456789ABCDE」が入力されていますが、リンクフィールド設定されているため、フィールドバッファには分割後のデータ「あいうえお」が格納されます。

そのため、参照元フィールドでリンクフィールドの設定をしても、［In1］に入力されるデータすべてを出力できません。

計算式で参照した場合は、フィールドバッファに「あいうえお」のみ格納されます。編集式で参照した場合は、フィールドバッファには何も格納されません。

「In1」から「In3」のフィールドバッファには、すでに分割後のデータが格納されています。

そのため、参照元フィールドで各フィールド名を指定した場合は、計算式・編集式のどちらを使用しても、分割後のデータを取得できます。