5-2-1 フィールドのデータ型別の計算式・編集式の設定例
基本的な計算式・編集式の設定方法と、フィールドバッファについて、文字型フィールド、数値型フィールド別に説明します。
文字型フィールドの場合
文字型フィールドの基本的な計算式・編集式の設定方法と、フィールドバッファについて次の条件を例に説明します。
データは、 " "(ダブルクォーテーション)で囲んで指定してください。
前提条件 | 上位アプリケーションから次のデータが入力される場合 フィールド「NAME」に「帳票太郎」が入力される。 フィールド「KBN」に「1」が入力される。 参照用のダミーフィールド(文字型フィールド)「DUM」を作成します。 |
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入力データのみ | フィールド「NAME」の入力データをそのまま印刷する場合
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入力データ+計算式(入力フィールド) | 入力データを計算式で編集して印刷する場合
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入力データ+編集式(入力フィールド) | 入力データを編集式で編集して印刷する場合 参考編集式では、フィールドバッファを置き換えないため、フィールドバッファには"帳票太郎"が格納されます。
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入力データ+計算式(設計関数を使用) | フィールド「NAME」のデータを設計関数で編集する場合
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入力データ+編集式(設計関数を使用) | フィールド「NAME」のデータを設計関数で編集する場合
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入力データ+計算式(設計関数を使用)+編集式 | フィールド「NAME」のデータを設計関数で編集する場合
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出力データを固定の値として指定(計算式) | フィールド「DUM」の出力データを計算式で指定する場合
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出力データを固定の値として指定(編集式) | フィールド「DUM」の出力データを編集式で指定する場合
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出力データを固定の値として指定(計算式+編集式) | フィールド「DUM」の出力データを計算式と編集式で指定する場合 参考フィールド「DUM」の計算式で"計算式"を指定しているため、フィールドバッファの値として"計算式"が格納されます。しかし、編集式では"編集式"を指定しているため、印刷結果は、編集式の値が出力されます。 ただし、別フィールドからフィールド「DUM」を参照した場合は、フィールドバッファの値が参照対象となるため、"計算式"が値として取得されます。
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出力データを別フィールドから参照(計算式) | フィールド「DUM」で、フィールド「NAME」のデータを参照して印刷する場合
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出力データを別フィールドから参照(編集式) | フィールド「DUM」でフィールド「NAME」のデータを参照して印刷する場合
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日付の出力
出力データを設計関数により取得(計算式) | フィールド「DUM」にシステム日付を文字型データとして出力する場合
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出力データを設計関数により取得(編集式) | フィールド「DUM」にシステム日付を文字型データとして出力する場合
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出力データを設計関数により取得(計算式)+編集式 | フィールド「DUM」に計算式でシステム日付を取得し、編集式で文字型データに変換して出力する場合 参考計算式でDATEが指定されているため、フィールド「DUM」のフィールドバッファの値としてDATEの演算結果の"20100110"が保存されます。 そのため、編集式では、DTOC関数のパラメーターとしてフィールド「DUM」を参照することで、"2010/01/10"のようにYYYY/MM/DDの文字型データとして値の出力が可能です。
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数値型フィールドの場合
数値型フィールドの基本的な計算式・編集式の設定方法と、フィールドバッファについて次の条件を例に説明します。
前提条件 | 上位アプリケーションから次のデータが入力される場合 数値型フィールド「UNIT_PRICE」に「1000」が入力される。 数値型フィールド「QUANTITY」に「5」が入力される。 文字型フィールド「KBN」に「"1"」が入力される。 計算用のダミーフィールド(数値型フィールド)「DUM」を作成します。 参考編集式では、演算結果を文字型データとして指定する必要があります。そのため、値として数値データを指定する場合は、FORMAT関数で文字型データに変換して指定します。 |
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入力データのみ | フィールド「UNIT_PRICE」の入力データをそのまま印刷する場合
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入力データ+計算式(入力フィールドを使用して計算) | 入力データを計算式で編集して印刷する場合
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入力データ+編集式(入力フィールドを使用して計算) | 入力データを編集式で編集して印刷する場合 参考編集式では、フィールドバッファを置き換えないため、フィールドバッファには入力値の1000が格納されます。
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入力データ+計算式(別フィールドのデータ参照して計算) | フィールド「UNIT_PRICE」でフィールド「QUANTITY」の入力データを使用し、計算結果を印刷する場合
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入力データ+編集式(別フィールドのデータ参照して計算) | フィールド「UNIT_PRICE」でフィールド「QUANTITY」の入力データを使用し、計算結果を印刷する場合
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入力データ+計算式(設計関数を使用して計算) | フィールド「UNIT_PRICE」の入力データを、設計関数を使用して編集する場合
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入力データ+編集式(設計関数を使用して計算) | フィールド「UNIT_PRICE」の入力データを設計関数で編集する場合 参考編集式では、演算結果を文字型データとして指定する必要があります。そのため、値として数値データを指定する場合は、FORMAT関数で文字型データに変換して、指定します。
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入力データ+計算式(設計関数を使用)+編集式(自分自身のバッファの値を使用) | フィールド「UNIT_PRICE」の入力データを、設計関数を使用して編集する場合
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出力データを固定の値として指定(計算式で参照) | フィールド「DUM」の出力データを計算式で指定する場合
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出力データを固定の値として指定(編集式で参照) | フィールド「DUM」の出力データを編集式で指定する場合 参考編集式では、フィールドバッファを置き換えないため、計算式では無指定の状態で、初期値「0」が格納されます。
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出力データを固定の値として指定(計算式+編集式) | フィールド「DUM」の出力データを計算式と編集式で指定する場合 参考フィールド「DUM」の計算式で「QUANTITY」×「UNIT_PRICE」を指定しているため、フィールドバッファの値として5000(QUANTITY×UNIT_PRICE)が格納されます。ただし、編集式で「UNIT_PRICE」×1.05を指定しているため、印刷結果としては、編集式で指定した演算結果が出力されます。 別フィールドで「DUM」を参照した場合は、フィールドバッファの値が参照対象となるため、5000(QUANTITY×UNIT_PRICE)が値として取得されます。
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出力データを固定の値として指定(計算式+編集式) | フィールド「DUM」の出力データを計算式と編集式で指定する場合 参考編集式で自分自身のフィールド名を指定した場合は、自分自身のフィールドのフィールドバッファ値を元に演算します。 フィールド「DUM」では、計算式で「QUANTITY」×「UNIT_PRICE」を指定しているため、フィールドバッファの値として5000(QUANTITY×UNIT_PRICE)が格納されます。 編集式では、自分自身のフィールド名を指定しているため、計算式で指定した演算結果(フィールドバッファの値)を元に計算し、結果として"5,250"を印刷します。
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