4-6-7　設定したアイテムを繰り返し使用する

帳票の商品名、数量、単価、金額、商品コードなどの項目のフィールドは、1枚の帳票の固定枠内で、複数行にわたって繰り返し印刷されます。これらのフィールドは、個別に配置するのではなく、繰り返し機能を利用することで、先頭行を縦方向、または横方向に繰り返して表示できます。

繰り返しを利用することで、フィールドのプロパティ設定も、繰り返し元となるフィールドでのみ行えば済みます。

また、繰り返しを設定した後、新たに追加したフィールドを既存の繰り返しに含めることもできます。

個別にすべてのフィールドを配置する必要はなく、先頭行を繰り返して使用できる

この繰り返し機能は、こうしたフィールドだけではなく、バーコードや、固定文字などに対しても利用できます。

ここでは、フィールドを例に説明します。

繰り返しとサブフォーム、レコードを1つの様式には配置できません。

繰り返し設定を行う

繰り返し設定は、次の手順で行います。

ツールボックスの［繰り返しの作成］ボタンをクリックし、フォームエディター上の任意の位置にマウスカーソルを移動します。
マウスカーソルがに変わります。
繰り返すフィールドを、ガイドラインを参考に、矩形を描いて選択します。複数のフィールドを選択して、繰り返し設定をすることもできます。
繰り返すフィールドを選択する
選択されたフィールドに繰り返し枠と白いハンドルが表示されます。
フィールドが選択される
制限
2次元バーコード、サブフォーム、レコード、連写、チャート、テキストフレームは繰り返しの対象にはなりません。
ツールボックスの［アイテム選択モード］ボタンをクリックして、フィールドの下のハンドルをドラッグします。
ガイドラインを参考に、繰り返しの行数分が表示されるまで下にドラッグします。
目的の行数になるまでドラッグする
プロパティエディターで、配置した繰り返しのプロパティの各種項目を設定します。
制限
繰り返しアイテム、およびそれに含まれるアイテムは階層移動できません。

繰り返しの方向、繰り返しの回数、ピッチなど、繰り返しのプロパティを設定します。

繰り返しのプロパティ

項目	説明
名前	繰り返し名を入力します。デフォルトでは自動的に「Repeat1」から連番で指定されます。英数、カナ、漢字、および下線記号（_）が使えます。名前の長さは最大30バイトとなります。名前の先頭文字に数字は使用しないでください。
始点X(dot)	繰り返しの左上隅のX座標が表示されます。直接数値を入力しての変更はできません。
始点Y(dot)	繰り返しの左上隅のY座標が表示されます。直接数値を入力しての変更はできません。
終点X(dot)	繰り返しの右下隅のX座標が表示されます。直接数値を入力しての変更はできません。
終点Y(dot)	繰り返しの右下隅のY座標が表示されます。直接数値を入力しての変更はできません。始点/終点の位置の関係
ピッチ(dot)	行間のピッチを指定します。ボタンをクリックすることでも数値を変更できます。
行数	繰り返す行数を「2」以上の値で指定します。この際、元となるフィールドについても数に含まれます。ボタンをクリックすることでも数値を変更できます。
方向	繰り返す方向を選択します。

繰り返す各行は、帳票の行区切りの罫線と一致させる必要があります。繰り返し行の行間ピッチを調整して、帳票の行間隔に合わせます。

行間ピッチの調整は、次の手順で行います。

繰り返しを選択します。
フィールド下辺に表示されたハンドルの下端をCtrlキーを押しながらドラッグします。
行数は維持したまま、行間ピッチを変更できます。
行間ピッチを変更する

すでに設定されている繰り返しに、後から配置したフィールドを含めることができます。

繰り返しに含めたいフィールドを選択します。
繰り返しに含めたいフィールドの選択
［アイテム］ボタンをクリックして［アイテム］ウィンドウを表示し、［繰り返しに追加］ボタンをクリックします。
［繰り返しに追加］ダイアログから追加する先の繰り返しを選択して、［OK］ボタンをクリックします。
追加する先の繰り返しを選択
選択した繰り返し設定が適用されます。
繰り返しにフィールドが追加される