PDFレイヤーを追加する

フォームデザイナーには、「PDFレイヤー」を作成する機能があります。PDFレイヤーとは、Adobe Reader 6.0から追加されたレイヤー機能です。PDFレイヤーには、「レイヤー名の変更」、「表示」、「表示設定のロック」、「印刷」の4つの機能があります。PDFレイヤーを追加した様式ファイルを使用して、PDF機種から出力した帳票は、Adobe Readerでレイヤーごとに表示や印刷などの設定ができるようになります。

ここでは、レイヤー機能を使用してPDFレイヤーを作成する手順を説明します。

注意

レイヤー機能を使用する際は、事前に注意事項を確認してください。注意事項については、「レイヤー機能を使用する際の注意事項」を参照してください。

手順

［ナビゲーター］の［レイヤー別］タブで、右クリックをして表示されるメニューから［レイヤーの追加］を選択します。
新規レイヤーが追加されます。追加したレイヤーを「ユーザーレイヤー」と呼びます。追加作成できるレイヤー数の上限は48個です。
追加したレイヤーにアイテムを配置します。
用紙の［プロパティエディター］で［PDFレイヤー］にチェックをオンにします。
［ナビゲーター］の［レイヤー］で該当するレイヤーを右クリックして表示されるメニューから、［PDFレイヤー］を使用できるようになります。

PDFレイヤーについての各項目を設定します。

項目	説明
レイヤー名の変更	Adobe Readerのレイヤーパネルに表示されるレイヤー名を指定します。レイヤーを右クリックして表示されるメニューから［PDFレイヤー］－［レイヤー名の変更］を選択し、表示される［レイヤー名の変更］ダイアログで表示名を設定できます。注意レイヤー名を重複して指定はできません。
表示	Adobe ReaderでPDFファイルを開く際の該当レイヤーの表示状態を指定します。印刷に影響はありません。表示する該当レイヤーを表示した状態で開きます。表示しない該当レイヤーを表示しない状態で開きます。レイヤーを右クリックして表示されるメニューから［PDFレイヤー］－［表示］－［表示する］/［表示しない］で設定します。印刷に影響はありません。
表示設定のロック	Adobe Readerで該当レイヤー表示設定のロック状態を指定します。ロックする該当レイヤーの表示状態を変更できません。ロックしない該当レイヤーの表示状態を変更できます。レイヤーを右クリックして表示されるメニューから［PDFレイヤー］－［表示設定のロック］－［ロックする］/［ロックしない］で設定します。ロックされたPDFレイヤーは、鍵マークで表示されます。
印刷	Adobe Readerから印刷する際のレイヤーの印刷状態を設定できます。レイヤー表示時に印刷する該当レイヤーが表示されている場合に、該当レイヤーが印刷されます。常に印刷しない該当レイヤーの表示状態にかかわらず、該当レイヤーは印刷されません。常に印刷する該当レイヤーの表示状態にかかわらず、該当レイヤーが印刷されます。レイヤーを右クリックして表示されるメニューから［PDFレイヤー］－［印刷］－［レイヤー表示時に印刷する］/［常に印刷しない］/［常に印刷する］で設定します。