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4-13-1 埋め込みフォーム

埋め込みフォームとは

埋め込みフォームとは、複数のフォームを1つのフォームにマージする機能です。この機能を利用することで、ヘッダー、ボディー、フッターなどのパーツごとに作成した帳票定義を1つの帳票にマージして出力できます。

1つの帳票をパーツごとに設計することが可能になるため、帳票の設計をチームで行うことができます。

また、会社名や住所、ロゴなど共通するデザイン部分を埋め込みフォームにすることで、フォームの保守性が向上します。

本項では埋め込み設定をするフォームを「親フォーム」、「親フォーム」に埋め込まれるフォームを「子フォーム」と表記します。

swd92user_i036.png

埋め込みフォーム概要図

埋め込みフォームの重なり順

埋め込みフォームにおけるアイテムの重なり順序は次のとおりです。

  • 同種のアイテム、または同名の追加レイヤーに配置されているアイテムの場合は、親フォームに配置したアイテムが背面に、子フォームに配置したアイテムが前面に配置されます。

  • 異種のアイテムで、かつベーシックモードのアイテムのみの場合は、矩形、直線、固定文字、フィールド、バーコード、イメージの順に前面に配置されます。

  • 異種のアイテムで、かつグラフィックモードのアイテムを含む場合は、[システムレイヤー]を詳細表示した際に表示されるレイヤーの並び順、レイヤー1、レイヤー2、レイヤー3、...レイヤーnの順に前面へ配置されます。

順序

同種のアイテム/

同名の追加レイヤー

異種のアイテム

ベーシックモード

アイテムのみ

グラフィックモード

アイテムを含む

swd92user_i124.png

親フォームに配置した

アイテム

矩形

システムレイヤーを詳細表示した際に表示される

レイヤーの並び順

子フォームに配置した

アイテム

直線

レイヤー1

(追加レイヤー)

固定文字

レイヤー2

(追加レイヤー)

フィールド

レイヤー3

(追加レイヤー)

バーコード

...

イメージ

レイヤーn

(追加レイヤー)

埋め込みフォームの設定

埋め込みフォームの設定方法について説明します。

  1. 左ツールバーの[参照設定]ボタンswd92_3-11-0_002.pngをクリックします。

  2. 参照設定]ウィンドウの[埋め込みフォーム]を選択し、[帳票定義へファイル追加]ボタンswd92_button_plus.pngをクリックします。

    swd92user_p144.png

    埋め込みフォーム]を選択

  3. 開く]ダイアログから子フォームの帳票定義を指定して、[OK]ボタンをクリックします。

    埋め込みフォーム]に子フォームが追加され、フォームエディター画面に子フォームが参照して表示されます。

    制限

    • 親フォームと子フォームに同名アイテムが存在する場合の動作は保証されません。

    • 埋め込みフォームに追加できる帳票定義の数は最大10です。

    swd92user_p145.png

    フォームエディター画面に子フォームを参照して表示

  4. 参照設定]で、追加された子フォームを選択します。

  5. プロパティエディターで、追加された子フォームのプロパティの各種項目を設定します。

子フォームのプロパティを設定する

子フォームのプロパティ設定をします。

swd92user_p149.png

子フォームのプロパティ

項目

説明

名前

子フォームのファイル名が入力されています。

変更することはできません。

印字開始位置X(dot)

子フォームの開始位置のX座標を指定します。

swd92_3-6-2_022.pngボタンをクリックすることでも数値を変更できます。

参考

子フォームは、マウス操作でも位置を変更できます。

詳細は、本項の「埋め込みフォームの位置を変更する」を参照してください。

印字開始位置Y(dot)

子フォームの開始位置のY座標を指定します。

swd92_3-6-2_022.pngボタンをクリックすることでも数値を変更できます。

参考

子フォームは、マウス操作でも位置を変更できます。

詳細は、本項の「埋め込みフォームの位置を変更する」を参照してください。

埋め込みフォームの表示/非表示

親フォームの編集中に子フォームの表示/非表示を切り替えることができます。

非表示にする場合は、[参照設定]ウィンドウの[埋め込みフォーム]から、非表示にする子フォームのチェックを外します。

swd92user_p146.png

子フォームのチェックを付けた状態(左)子フォームのチェックを外した状態(右)

注意

埋め込みフォームの表示/非表示は設計上の表示/非表示設定であり、出力上の表示/非表示設定ではありません。

埋め込みフォームの位置を変更する

子フォームは、マウス操作で位置を変更できます。

マウス操作で子フォームの位置を変更する手順は、次のとおりです。

  1. 参照設定]で、位置を変更する子フォームをクリックします。

    フォームエディター上に配置されている子フォームが選択状態となります。

  2. 選択した子フォームの領域上にマウスを移動します。

    マウスカーソルの表示がswd92_icon_142.pngに変わった状態で、ガイドラインを参考に、目的の位置までドラッグします。

    子フォームの位置が変更されます。

    下図は、子フォーム「ChildForm2」の位置を変更する例です。

    swd92user_p147.png

埋め込みフォームの重なり順を変更する

子フォームが複数ある場合は、それらのフォームの重なり順序を変更できます。

子フォームの重なり順序を変更する手順は、次のとおりです。

  1. 参照設定]で、重なり順を変更する子フォームをクリックします。

  2. 背面に移動]ボタンswd92_icon_134.pngまたは[前面に移動]ボタンswd92_icon_135.pngをクリックします。

    子フォームの重なり順が変更されます。

    下図は、背面にある子フォーム「ChildForm1」を前面に移動する例です。

    swd92user_p148.png

注意事項

  • 親フォームと子フォームの左上の原点が重なるようにマージされます。

  • 子フォームに配置されているアイテムが、親フォームの印刷範囲を超えて配置されている場合は、印刷範囲に収まるアイテムだけ出力されます。

    swd92user_i037.png

    親フォームの印刷範囲を超えて配置されている場合

  • 子フォームのデザインを親フォーム上で変更はできません。デザインを変更する場合は、子フォームの帳票定義を開いて変更します。

制限事項

埋め込みフォームを使用する場合は、次の制限事項があります。

  • 親フォームに子フォームで登録しているフォント名がない場合は、そのフォントを指定している子フォーム側アイテムのフォントは、親フォーム側フォントリストの先頭フォントに変更されます。

  • 親フォームに子フォームで登録している色がない場合は、その色を指定している子フォーム側アイテムの色は白に変更されます。

  • 子フォームにある追加レイヤー名が親フォームにない場合は、そのレイヤーに配置されているアイテムは表示されません。

  • 親フォームと子フォームで設定情報が異なる場合は、次の設定は親フォームの設定情報が有効になります。

    • レイヤーの表示/非表示設定

    • PDFレイヤー設定

    • 用紙のプロパティ

    • フォント設定

    • カラーパレット

    • ページカラー

    • バーコードのエレメントサイズ

  • 親フォームと子フォームで解像度が異なる場合、親フォームの解像度に合わせて出力されます。

  • 親フォームと子フォームに同名アイテムが存在する場合の動作は保証されません。

  • 親フォームと子フォームにそれぞれ連写が含まれている場合の動作は保証されません。

  • 子フォームが設定されている親フォームは、子フォームとして参照できません。

  • サブフォームは、親様式と子様式で1つとなるように設計してください。親様式と子様式それぞれにサブフォームが含まれている場合の動作は保証されません。

  • 繰り返し、サブフォーム、レコードは、親様式と子様式で併用しないでください。

  • 子様式を、繰り返し、サブフォーム、レコードの中に含めないでください。

  • 繰り返しは、親様式と子様式で1つとなるように設計してください。