第1章 SVF Cloud Designerの概要
SVF Cloud Designerは、SVF Cloudの製品の中で帳票のデザインを担う「帳票レイアウト作成ツール」です。帳票のデザインに最適化されたUIであるため、プログラミングによる作り込みを大幅に削減でき、導入時や運用中の帳票メンテナンス作業を効率化できます。
本製品を使用するためには、クライアントPCにSVF Cloud Designer Clientをインストールする必要があります。
SVF Cloud Designer ClientからSVF Cloud上のリソースにアクセスし、帳票のデザインを作成します。作成した帳票のデザインは、XML様式ファイルとしてSVF Cloud上に保存されます。帳票のデザインデータがクライアントPCに残ることはありません。
XML様式ファイルや画像ファイルなどのリソースと、ユーザーアプリケーションやクラウドサービスのデータとを「印刷エンジン」で組み合わせて、プリンターや各種ファイルに帳票を出力します。

参考
帳票レイアウト作成ツールの起動、XML様式ファイルや画像ファイルなどのリソース管理、印刷エンジンの動作設定などは、「SVF Cloud Manager」で行います。
帳票レイアウト、帳票定義、フォームは同義です。
1つの帳票定義で設計できる帳票設計データは1つです。
帳票設計の機能
帳票のレイアウト機能
帳票レイアウトを直感的な操作で自由に作成できます。フィールド、固定文字、罫線、図形の作成と編集が可能です。行桁に合わせたインチピッチのガイドライン指定と文字配置が容易に行えるので、さまざまなニーズに応じた帳票レイアウトが作成できます。
テンプレートから帳票レイアウトを作成
帳票を一から作成するのではなく、テンプレートから作成することも可能です。
ナビゲーションでフィールドを設計
データを出力するエリアであるフィールドに、計算式、編集式、および属性式を設定できます。入力支援に従いながら、簡単かつ正確な式を記述していくことが可能です。
帳票デザインの部品化
1つの帳票を1人ですべて設計するのではなく、ヘッダー、ボディー、フッターなどの部品に分けて複数人でXML様式ファイルを作成し、印刷時に1つの帳票にマージして出力できます。
部品化してチーム開発ができることや、共通するデザインの部品を別の帳票で再利用できるため、帳票設計にかかる時間を短縮できます。
帳票と周辺ファイルの一元管理
SVF Cloud Designerで設計する帳票は帳票定義ごとに管理されます。また、設計した帳票に関係のある周辺ファイル(画像、印刷時に使用するテストデータなど)を同じ帳票定義で管理できるため、帳票と周辺ファイルの一元管理が可能になります。
SVF環境設定
SVF Cloud Designerで設計した帳票は、SVF実行部を通して出力します。SVF実行部の設定は、SVF Cloud Managerの[印刷設定]で行います。
SVF Cloud Designerには、テスト印刷で使用するSVF実行部としてSVF for PDFが同梱されています。