Skip to main content

1-1 Universal Connect/Xの概要

概要

  • Universal Connect/Xは、上位アプリケーションで作成された印刷データを、タイマーによる自動監視または任意のタイミングでSVF実行部に受け渡して、プリンターやPDF、TIFFファイルなど、さまざまな形態で帳票を出力できる製品です。

    Service Pack 6以降では、Universal Connect/Xサーバー上で動作するSVF実行部ではなく、SVF Cloudに受け渡して帳票を出力することもできます。SVF Cloudを使用する場合は、Report Director Enterpriseと連携できません。

  • 上位アプリケーションからデータを読み込むタイミングや印刷時に使用するXML様式ファイルなど、動作に関する設定を[動作設定]で制御できます。

    例えば、出力する印刷データの内容やファイル名に応じて、印刷するXML様式ファイルを自動的に変更するなどの動作を設定できます。

  • 出力する帳票のデザインは、帳票作成ソフトウェアSVFX-Designerで作成したXML様式ファイルを利用します。

  • 従来、ユーザーがプログラムを独自に作成する必要がありましたが、Universal Connect/Xにより、ノンプログラミングでのきめ細かい帳票出力が実現できます。

    Universal Connect/Xの動作にかかわる設定や定義は、.NET Frameworkを利用したアプリケーションで行います。さらにUCXSingleを利用することにより、ユーザーが用意したプログラムから任意のタイミングで出力要求をかけられます。

参考

SVF実行部

SVFX-Designerで作成したXML様式ファイルと、各種データを組み合わせ、プリンターやファイルに出力する製品です。SVF for Java PrintやSVF for PDFなどが該当します。

12517616_12517801.png

Universal Connect/Xの概念図

タイマー監視が検知したデータを自動的に読み込んで出力

Universal Connect/Xをインストールしたコンピューター上で指定されたディレクトリのデータファイルを、タイマー監視によって検知し、Universal Connect/Xで設定した動作設定の内容に従って、データファイルを分析、変換します。その後、自動的にSVF実行部を呼び出し、指定したディレクトリにPDFファイルやCSVファイルなどの出力ファイルを作成します。

参考

  • SVF for Java Printを使用している場合は、ネットワークに接続された指定プリンターへ出力できます。

  • オプション製品や、Mail Editionを使用することによって、出力された帳票ファイルを指定した複数のメールアドレスに送信することもできます。

動作設定で設定や定義が可能

Universal Connect/Xでは、帳票出力の動作を「Universal Connect/X動作設定」(.NET Framework環境で作成されたアプリケーション)で、クライアントコンピューター側から設定や定義できます。設定する内容は、次のとおりです。

設定内容

説明

ファイル書式定義

Universal Connect/Xの上位アプリケーションで作成されたデータファイルを、Universal Connect/Xに正しく認識させる設定をします。データファイル内のフィールド名や桁数などを定義します。

動作設定

印刷時に必要な、データファイル、XML様式ファイル、置換マスターファイルなどの関連するファイルの組み合わせを定義します。印刷終了後のデータファイルの処理についても設定できます。

置換マスター

データファイル内のデータ内容によって、帳票のXML様式ファイルなどを変更する場合の設定をします。

処理結果一覧

Universal Connect/Xサーバーで処理した際に出力される保存データファイルやエラーログを確認できます。

参考

Universal Connect/X動作設定を使用するには、コンピューターにMicrosoft .NET Frameworkがインストールされている必要があります。動作環境については、「2-1 動作環境」を参照してください。

出力ファイルのメール送信(Mail Editionのみ)

Universal Connect/X Mail Editionのメール送信機能では、作成された出力ファイルを指定した複数のメールアドレスに自動的に配信できます。

UCXSingle

Universal Connect/Xには、任意のタイミングで出力するために、UCXSingleというモジュールが用意されています。

ユーザーが用意したプログラム内でUCXSingleを起動し、動作設定で作成したジョブを動作させることで出力します。出力実行時に使用するデータファイルや、作成する出力ファイル名などを、UCXSingleのパラメーターとして直接渡すこともできます。

UCXSingleには、C版、Java版、.NET版の3つのモジュールが用意されています。