2-2-1 CSVデータの形式
帳票に印字する入力データは、CSVファイルで作成します。
CSVファイルには、任意で関数も指定できます。
入力データの書式
入力データの書式は、次のとおりです。
区切り文字にはカンマ「,」を使用します。
行のデータは改行記号で区切ります。
フィールド名を指定する項目行(1行目)が必要です。
フィールド名として、<start>および<end>は使用できません。
ファイルのエンコーディングは、「UTF-8(BOMなし)」で保存してください。
データに、カンマ「,」、ダブルクォーテーション「"」を使用するには、データをダブルクォーテーション「"」で囲み、以下の方法で記述します。
出力する記号
指定例
出力結果
説明
カンマ「,」
"果汁100% ,グレープ"
果汁100% ,グレープ
データのカンマ「,」は文字として扱われます。
ダブルクォーテーション「"」
"果汁100% ""グレープ"""
果汁100% "グレープ"
データのダブルクォーテーション「"」に連続してもう1つダブルクォーテーション「"」を指定します。
商品コード,フリガナ,商品名,仕入先コード,区分コード,単位,単価,在庫,発注済,発注点,生産中止 1,カジュウ100パーセント オレンジ,果汁100% オレンジ,2,1,200g,¥200,10,100,0,0 2,カジュウ100パーセント グレープ,"果汁100% ,グレープ",2,1,200g,¥200,12,100,0,0 3,コーヒーマイルド,""コーヒーマイルド"",2,1,195g,¥190,12,200,0,0
帳票レイアウトがExcelファイルの場合の留意点
帳票レイアウトがExcelファイルの場合は、次の点に留意してください。
日付や時刻のデータは、次のいずれかの形式で入力する必要があります。これ以外のフォーマットで入力された場合、空文字が出力されます。
YYYY-MM-DDThh:mm:ss.sssZ(例:2020-07-24T20:00:00.000+0900)
yyyy-MM-dd(例:2020-07-24)
hh:mm:ss.sssZ(例:23:00:00.000Z)
タグのみが入力されたシート(固定文字列など、タグ以外の要素が存在しないシート)にデータを流し込まない場合、そのシートは出力されません。
関数を指定する
CSVファイルで関数を指定することで、APIでの指定を省略することができます。指定は任意です。
関数の指定方法
関数は次のタグで囲み、入力データの前に記述します。タグで囲むことによって、制御コマンドとして認識されます。
<start> コマンド開始 <end> コマンド終了
関数を指定する場合の書式は、次のとおりです。
<start>の前の行には、空白行を入れることはできません。
<end>の次の行には、項目行を記述する必要があります。
関数を記述した場合は、APIでの指定より優先されます。
1つのデータファイル内に複数の<start>タグと<end>タグを定義して、それぞれ別の関数を定義することもできます。データファイル内で一度指定した関数は、再度同じ関数によって変更されるまでその設定を保持します。
「VrSetForm」関数で帳票定義を指定する場合は、次の点に留意してください。
帳票定義のファイル形式は統一する必要があります。
たとえば、1つめの「VrSetForm」関数でXMLファイルを、2つめの「VrSetForm」関数でExcelファイルを指定することはできません。
Excel形式の帳票定義を使用する場合は、1つのデータファイルにつき、1つのExcelファイルのみ指定できます。複数のExcelファイルは指定できません。
なお、Excelファイル内の異なるシートは指定できます。
データが始まる前に「VrSetForm」という関数を指定しています。<start>タグと<end>タグの間には、このような形で1行に1つずつ関数を定義できます。
<start> VrSetForm=form/Sample/sample_ja1.xml,4 <end> "発行年月日","発注番号","仕入先名","仕入先郵便番号","仕入先住所市","仕入先住所1"... 2013/03/01,"1000476","ウイングアーク商事株式会社","150-0044","東京都... 2013/03/01,"1000476","ウイングアーク商事株式会社","150-0044","東京都... 2013/03/01,"1000476","ウイングアーク商事株式会社","150-0044","東京都... 2013/03/01,"1000477","株式会社ウイングアーク設計","950-0911","新潟県... ... ...
複数の<start>タグと<end>タグを定義し、「VrSetForm」関数を指定すると、1つのデータファイルで複数の帳票定義を使用して出力できます。
<start> VrSetForm=form/svf/sample_1.xml,4 <end> "発行年月日","発注番号","仕入先名","仕入先郵便番号","仕入先住所市","仕入先住所1","仕入... 2013/03/01,"1000476","ウイングアーク商事株式会社","150-0044","東京都... 2013/03/01,"1000476","ウイングアーク商事株式会社","150-0044","東京都... 2013/03/01,"1000476","ウイングアーク商事株式会社","150-0044","東京都... 2013/03/01,"1000477","株式会社ウイングアーク設計","950-0911","新潟県... ... ... <start> VrSetForm=form/svf/sample_2.xml,4 <end> "発行年月日","発注番号","仕入先名","仕入先郵便番号","仕入先住所市","仕入先住所1","仕入... 2013/03/01,"1000476","ウイングアーク商事株式会社","150-0044","東京都... 2013/03/01,"1000476","ウイングアーク商事株式会社","150-0044","東京都... 2013/03/01,"1000476","ウイングアーク商事株式会社","150-0044","東京都... 2013/03/01,"1000477","株式会社ウイングアーク設計","950-0911","新潟県... ... ...
指定できる関数
データ内で指定できる関数は次のとおりです。
VrSetForm
機能
帳票レイアウトを指定
関数
VrSetForm=XMLName,mode
引数
XMLName
帳票レイアウトのパスとファイル名を指定します。帳票レイアウトがExcelファイルの場合は、シート名も指定します([<ファイル名>]<シート名>)。
パスとファイル名は、SVF Cloud Managerの[リソース]画面で確認できます。
mode
データをソートするか否かを指定します。帳票レイアウトがXMLファイルの場合に指定できます。
4
ソートしない
5
ソートする(帳票定義で指定したフィールドのキー順に従ってソートします)
説明
ここで指定された帳票レイアウトで実行します。
使用例
XMLファイルの場合
<start>
VrSetForm=form/書類/見積書/見積書.xml,5
<end>
Excelファイルの場合
<start>
VrSetForm=form/書類/見積書/[見積書.xlsx]Sheet1
<end>
Wordファイルの場合
<start>
VrSetForm=form/書類/見積書/見積書.docx
<end>
SvfEncode
機能
帳票レイアウトのSVFエンコードを指定
関数
SvfEncode=encode
引数
encode
指定する値は、出力する帳票の言語によって異なります。値の詳細は『SVF Cloud 管理ガイド』の「日本語以外の言語で帳票を出力したい」を参照してください。
説明
帳票レイアウトがXMLファイルで、かつロケールが「英語」に指定されている場合に有効になります。
パラメーターdefaultSvfEncodeでの指定よりも、ここでの指定内容が優先されます。
使用例
<start>
SvfEncode=MS932
VrSetForm=form/svf/sample_1.xml,4
<end>